株式会社ミヤウェルネス(以下、ミヤウェルネス)はフィットネスジムの新規開業を得意とするプロデュース会社として2020年に設立された。
千葉県柏市を拠点として数多くの案件をこなすなか、9月17日に同地域にゾエルフィットネスジム24柏の葉(以下、ZOEL柏の葉)をオープン。自ブランドの店舗運営のノウハウを、今後のプロデュースにも活かしていく。
ZOEL柏の葉は、つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅から徒歩1分の好立地にオープン。同駅一帯はベッドタウンとして人口流入が顕著に多いだけでなく、スマートシティとして行政を中心に環境共生、健康長寿、新産業創造を目指しているところを気に入り、宮下氏はこの地域を選んだ。将来的には行政と組んだ街の健康づくりの取り組みも視野に入れている点に、先見の明を感じざるを得ない。
ただ、その魅力的な地域だからこそ、2022年は特にフィットネスクラブの新規オープンが盛んとなり、一気に激戦区と化した。その環境下で、どのような勝ち筋を描いているのだろうか?
「ZOEL柏の葉はコンパクトな24時間ジムにコワーキングスペースを備え付けていて、いわばフィットネス+αを1つの施設で提供できる点が強みです。人気コミックも配置して、リラックスできる空間としてもご活用いただける、サードプレイスを目指しています。リモートワークが浸透した新しいライフスタイルに沿った施設の構想は起業時からありましたが、やっと実現できました」と宮下氏は声を弾ませる。運動をしない日であっても、ZOEL柏の葉に立ち寄る用事を生むことで、フィットネスをより身近な存在にし、競合との差別化を生んでいる。
ターゲットはライト層。在籍会員のうち約70%は、以前フィットネスクラブに通ったものの、退会した経験がある人で占められているという。ZOEL柏の葉は、フィットネスだけだと継続が難しい人たちにも、通いやすい設計になっているということが数字で証明されている。
カーディオマシン、ストレングスマシンおよびフリーウェイトはすべてLEXCO製で統一。初心者層がターゲットのため、ダンベルも最大で22kgまでにしている。
また、最先端の3Dボディスキャンマシンを設置。自分の身体データを3Dでチェックすることができる優れものだが、ZOEL柏の葉では全会員に向けて無料で開放している。
会員種別は利用時間に制限のあるライト会員から、パーソナ