新年度の予算の策定を、昨年対比の数字合わせで終わっていませんか?

3~5年後を見据えたビジョナリーなプランには、キーとなるファクターの把握が欠かせない。「ウェルネスシフト」、「狭商圏化」、「未顧客・非顧客」、「E×E=E²」、そして「生成組織」。

この5つのキーワードの連なりから、2030年代の日本のフィットネスシーンを展望したい。

今は2月ですから、4月が期首の会社は、もうすぐですよね。
まさか目先の数字を単に昨年対比でつくるなんてことをしていませんよね。
今から3〜5年後、つまり2030年代の日本のフィットネスシーンを見据えて、ビジョナリーなプランをつくりたいですよね。
なりたい世界が相応にイメージできていないのに、ちゃんと進んでいけるわけがありませんから。数字やデータが大事だと言っても、そこを押さえた目標になっていないとね。

その役割を経営者だけに委ねていてはいけません。ミドルマネジメントが、そこにどんどん絡んでいくことが大事ですよね。特に、シナリオプランニングのような手法を使うなら、キーとなるファクターをきちんと掴んでから、シナリオをつくることが大事になりますよね。

では、これからビジョナリーにつくりたい世界をイメージして、それを実現するシナリオをつくったり、既にあるシナリオやプランを見直したりするときに、キーファクターとも言える、キーワードを押さえていくことが大事ですよね。

ぼくは、フィットネスへのニーズは残りつつも、そこにウェルネスの要素も加わる「ウェルネスシフト」の潮流が顕在化していくなかで、「狭商圏化」した立地でこそ、「未顧客・非顧客」へのアプローチが生き「E×E=E²」モデルによって成立する場所が増えていくが、それを回す母体が生成AIならぬ「生成組織」になると、予想しています。

5つのキーワードを説明しておきますね。

●運動する人ほどウェルネスに投資する─"大きな機会"をどう捉えるか

【1】ウェルネスシフト

HFA(旧IHRSA)の調査担当のメリッサさんが、少し前にこんな投稿をしていました。

「米国の成人(18歳から79歳)で、週に少なくとも1回運動する人は、ウェルネスサービスを利用する可能性が、3倍高くな