カーブスホールディングス、2023年8月期第2四半期の決算を発表

株式会社カーブスホールディングスが、2023年8月期第2四半期の決算を発表した。売上高は144.82億円(前年同期比7.7%増)、営業利益は20.33億円(同17.6%増)、経常利益19.14億円(同3.5%増)、純利益は11.78億円(同▲2.4%)だった。同社は、2023年8月期の業績予想(連結)として売上高は300億円(前年同期比9.1%増)、営業利益は37億円(同34.9%増)、経常利益37.1億円(同12%増)、純利益は24.22億円(同7.8%)を見込んでいる。

退会率がさらに低減、会員向け物販の拡充にも取り組む

「女性だけの30分フィットネス カーブス」を主力事業にして健康寿命の延伸に寄与し、「地域密着の健康インフラ」として顧客サービス強化による会員の満足度向上、会員数拡充に取り組んできている株式会社カーブスホールディングスが、2023年8月期第2四半期の決算を発表した。売上高は144.82億円(前年同期比7.7%増)、営業利益は20.33億円(同17.6%増)、経常利益19.14億円(同3.5%増)、純利益は11.78億円( 同▲2.4 %) となった。会員数は、前連結会計年度末75.4万名から0.3万名純増し、75.8万名(前年同期末比3.9万会員純増)となった※1
※1 会員数はオンラインフィットネス「おうちでカーブス」会員および店舗とオンラインのハイブリッドサービス「 おうちでカーブスW プラン」会員を含む

第2四半期連結会計期間(2022年12月~2023年2月)は、例年、季節的要因によって新規入会数が低調に推移し、会員数が減少する期間にあたる。新規入会キャンペーンを実施しない一方で、既存会員に向けたサービス品質向上を通じた顧客満足度の一層の向上を図ってきた。そのため、月次退会率をさらに低減することができ、春、夏の会員増への土台づくりを進めることができた。また、会員への「食生活の相談」を強化し、会員向け物販の拡充を図った。その結果、プロテインの定期契約者数が計画通りに推移している。

しかしながら、プロテイン定期契約者のお届けスキップ数※2が微増したため、当第2四半期連結累計期間のプロテイン販売個数は計画を下回った。会員数は、秋の新規入会キャンペーンが成功裡に進み、また顧客満足度向上によって月次退会率を低減できたことなどによって、計画通りの進捗となっている。またハイブリッドサービス「おうちでカーブスWプラン」の会員数が約3万名となり、新しい可能性も広がってきている。
※2 プロテインの定期契約をしている会員がその月の商品のお届けをスキップする制度。商品の納品をもって代金請求、売上計上をしているため、スキップ数の増加は売上高低下要因となる。

これらによって、当第2四半期連結会計年度末(2023年2月28日)の国内カーブス(メンズ・カーブスを除く)店舗数は1,954店舗、会員数は75.8万名となった。男性向け運動施設「メンズ・カーブス」では、当第2四半期連結会計期間に1店舗を新規出店し、総店舗数は15店舗となった。海外事業は、2019年7月にFC本部事業を買収した欧州を重点地域と位置づけている。当第2四半期連結会計年度末(2022年12月末〈決算期のずれにより、2ヶ月遅れでの連結取り込み〉)の欧州カーブス(イギリス・イタリア・スペイン・ほか5カ国)店舗数は、141店舗(全店FC店舗)。

売上高300億円へ

これらの結果、売上高は上期予想146億円に対して実績144.82億円となり、1.17億円予想を下回っている。なお、2022年10月7日発表の通期連結業績見通し(国内事業)は、次の通りであった。

  • 2023年8月期通期で、新規出店を25店舗、FC加盟店の閉店・統合を20店舗予定しており、店舗数は5店舗純増の期末1,952店舗と予想している。
  • 2020年2月末83.2万名であった会員数は、コロナショックの影響により2020年5月末時点で54.5万名(休会を除く実質会員数)まで減少したが、2022年8月末時点で75.4万名まで回復した。2023年8月期も引き続き「会員数の回復」に向けて、年3回の魅力的なキャンペーンを実施すること等により新規入会を強化し、期末の会員数は82.4万名(オンライン会員を含む、2022年8月期末対比7万人純増)と予想している。
  • 会員向け物販売上高は会員数増に応じた契約数、販売数の増加を見込んでいる。主力商品であるプロテインの原材料価格などの上昇による原価増を見込んでいる。
  • 2023年8月期上期は、引き続き「会員数の回復」に向けてマーケティングの積極展開による広告宣伝費の投下を行う計画である。しかしながら、会員数増に伴うFC加盟店からの広告分担金拠出額の増加などにより、広告宣伝費は前年同期間比減少する見込み。
  • 男性向け運動施設「メンズ・カーブス」は、新規出店を5店舗予定しており、店舗数は期末17店舗と予想している。今後の多店舗展開本格化に向けて、ノウハウを磨き上げる計画である。

海外事業については、営業再開によって会員数も回復に向かっている。2023年8月期は成長に向けての準備期間と位置づけ、通期で営業赤字が続く見通しとしている。

同社は、2023年8月期の業績予想(連結)として、売上高は300億円(前年同期比9.1%増)、営業利益は37億円(同34.9%増)、経常利益37.1億円(同12%増)、純利益は24.22億円(同7.8%)を見込んでいる。