ボディビル選手としても活躍している守屋氏が展開する本格派の24時間ジムこそがM style fitness gym 24H(以下、M style fitness)である。ハンマーストレングス製のプレートロードマシンを10台以上導入し、オフィシャルトレーニングセンターとして認定されている。そのおかげで、商圏外からもトレーニング愛好家がビジター利用、さらには会員になるほどの集客力を生み出している。
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M style fitness gym代表守屋洋之氏
同居家族は何人でも0円!? それでも運営が成り立つ秘密とは?
Style Fitnessは、写真でもわかるように優れたマシンラインナップを数多く取り揃え、さらにスタジオレッスンも無料で使える。それだけ充実しているのに、月会費はわずか7,678円(税込)で、学生に至ってはその半額の3,839円(税込)という良心価格。それだけではない。1人が会員になれば、同居家族は何人でも無料で施設を利用できるというのだ。
「家族会員になっていただくと、継続率が顕著に高まることに気づきました。1人だと退会されたらそれまでですが、家族会員であれば誰かが残ってくれさえすれば、継続としてカウントできますし、同じ時間に利用することも許容していますので、ますますジムを利用しやすいようです」とオーナーの守屋氏は語る。
読者の中には、本当にそれで経営が成り立つのか疑問に思う人も少なくないだろう。その分、ハンマーストレングスのプレートロードマシンを用いたパーソナルトレーニングを、ボディビル選手でもある守屋氏から受けられるというサービス提供によって、しっかり収益も生み出している。
守屋氏がプレートロードマシンにこだわる理由
「私は20年以上トレーニングをしていますが、プレートロードマシンといえば、やはりハンマーストレングスです。ウェイトスタックマシンはケーブルで重りを釣り上げるため、どうしても間接的に負荷が掛かる感覚ですが、プレートロードマシンは対象筋群にしっかりと直接負荷が掛かる感覚を得られるので、好んで使います」と守屋氏は言い切る。
色は赤と黒を基調としてラインナップをそろえ、ジム内のペイント(写真)も有名なイラストレーターに同じ配色を使ってデザインしてもらっている。世界観が統一されたジムが、会員にも好評だ。
「私は初心者にもいきなりプレートロードマシンをオススメしています。使い方さえ教えれば、やはりトレーニング後に結果が出やすいですし、そのままパーソナルにつながることも多いです。ラックしか置いていないジムと比べれば、できるトレーニングの幅も広く、それらが差別化になっていると思います」
ブランド力に優れた認定施設制度がジム運営を安定させる
M style fitnessは、ハンマーストレングスオフィシャルトレーニングセンターとして登録されている。そのブランド力が、安心感と信頼感を生み、遠方からも人々を呼び寄せることにつながっている。
「2店舗運営しているのですが、認定を受けているのは東大和だけです。両方運営していればわかるのですが、ハンマーストレングスのネームバリューをお借りできると、ジム運営が断然安定します。集客用の広告で認定について打ち出すと、見込み客の反応が良くて助かっています」と守屋氏は言う。
認定を受けるためには、所定の台数のプレートロードマシンの導入が必要となるが、得られるメリットは大きそうだ。グレードはブラックとシルバーの2段階存在し、M Style Fitnessはブラックに該当する。
「上位のグレードにあたるシルバーには、資金が貯まればアップグレードしたいですね(笑)」と冗談交じりに守屋氏は話すが、まだ日本に34軒しか認定されていないシルバーグレードになる価値は高いだろう。