関節をゆるめよう

Body Potentialは2023年5月1日、福岡県の中心部にオープンした関節を「ゆるめる」ジムだ。今、脱力したい人たちの憩いの場になっている。その秘訣とは。

小松氏は、前職のフィットネスクラブを60歳前に退社し、元部下とBody Potentialを立ち上げた。

「約10年前、クラブクリエイトが製造しているIMPROに出会ったことが最初のきっかけ。当時、勤めていたクラブに導入したかったがスペースが取れず、断念。こういうマシンを置けるパーソナルジムをつくりたい、と漠然と思っていた」

独り立ちには不安があったが、部下が十数年前に独立していた。パーソナルジムを経営し、約100名のプロのボートレーサーを輩出し、経営の経験もあったその彼と、語り合った。小松氏には、業界40年の経験もあった。Body Potentialは、2人の強みを重ねるようにスタートした。

Body Potentialには、その名のとおり「体のポテンシャルを高める」という意味が込められている。

関節の動きが悪くなるとロコモやフレイルなどを招く。そうなると動きが小さくなり、筋肉が弱くなり、日常生活がつらくなる。アスリートでも、生活者でもそれは同じと言えるだろう。筋肉の前に、関節ではないか?関節の動きをよくすることで、筋肉の動きや柔軟性の向上につながる。体のポテンシャルを高めるために、「関節」をケアするべきだ。

利用の流れは、シンプル。まずはカウンセリングで目的を明らかにしたら、パーソナルトレーニングのプランを決める(1ヶ月に4、6、8回)。

パーソナルトレーニングは、TRXや自重、フリーウェイトなどを用いて、30分間。そのほかの時間で、会員は6種類のIMPROを自由に使って関節をゆるめる。仕事の合間などこまめに関節をゆるめに来てもらい、ライフワークの1つにしてほしいと声をかけている。

ライフワークだからこそ、月会費は定額制とした。

そんなBody Potentialの空間は、約25坪で、パーソナルジムとしては、奥行きがあり、広くなっている。床は木目調で、あたたかみを感じさせてくれる。そして、脱力でき、リラックスしやすいように工夫が随所に施されている。ヤマハの技術とイギリス