神楽坂、小伝馬町、大森3 店舗の好発進で、出店加速へ

アミューズメント事業やウェルネス事業を、西日本を本拠地に展開するプローバグループの、株式会社UBX JAPAN(ユーボックスジャパン)は、フィットネスボクシングスタジオ「UBX BOXING+STRENGTH」を2023年8月28日に都内3店舗(神楽坂、小伝馬町、大森)同時開業している。3店舗で得た運営経験をもとに、2024年春より店舗拡大に向けて本格的に動き出す。事業責任者である同社 COO倉岡征克氏に事業内容、最新状況、今後の出店を訊いた。

  • 株式会社UBX JAPAN
    COO 倉岡征克氏
     

オーストラリアで誕生 6年間で6カ国90施設以上に成長

壁面を囲うように12 のスポットが並ぶ

倉岡氏が新規フィットネス事業の立ち上げで動き出したのが2022年後半。

今後有望なフィットネスのブランドを、全世界から100事業ピックアップした。

事業選定で意識したことは、ブティック型であること、多店舗展開ができる事業であること、運動メニューの信頼性が高いことなど。その中で選択したのがUBXであった。

UBXは、2016年にオーストラリア・ブリスベンで事業がスタートし、わずか6年間で6カ国(オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランド、アメリカ、シンガポール)90店舗以上に急成長したFCビジネスである。4度のボクシング世界チャンピオンとなったダニー・グリーン氏がプログラムを考案しており、倉岡氏は「ブティック型として奇をてらわない運動が提供されており、考案者のキャリアに基づくプログラム内容や、本部とのやり取りの中からも、信頼関係が築けると判断した」。2023年1月に国内展開における独占権利を獲得し、契約締結に至った。

3分12ラウンドのボクシング動作運動効果も可視化

セミパーソナルでコーチのミット打ちができるのも魅力

UBXジムは、12のスポットに、ボクシングの動作を行うサンドバックやパンチングボール等のほか持久力、脂肪燃焼、筋力アップとなるマシンやファンクショナルトレーニングギアが置かれ、各所3分間、インターバル30秒で1周するもの。ボクシング同様に「3分12ラウンド」、合計45分間のワークアウトとなっている。途中には、コーチが直接パンチを受けるミット打ちがあるほか、ボクシング動作の指導・確認が個別に行われ、セミパーソナルなサービスが付加さてれていることも特徴だ。

エクササイズはボクシング動作、マシンやギアを組み合わせると3,000種以上となるが、テーマに合わせて毎日異なる24種目がオーストラリア本部から配信される。各スポットに設置されるモニターに運動内容が動画で示される。会員はウェアラブルデバイスを装着し、同じモニターより「My zone」(=心拍数・消費カロリー)が可視化されるので、運動時の自分の身体の状況を確認することができる。またそのデータは専用アプリで記録され、運動効果はデータ管理される。

倉岡氏は「会員は予約が不要で、好きな時間に、好きなトレーニングから始めることができる。スタジオにある時間やクラスの縛りをなくしフレキシビリティな施設にしたいと思っていた。この点もUBXは魅力」という。

2階にある神楽坂店の入口
プログラムが配信されるモニターと
Myzone が表示されるモニター

効率的運営で高収益を実現 2024年からFC加盟募集へ

8月開業した神楽坂、大森、小伝馬町は、30歳~50歳代を中心に集客している。入会者の商圏は1㎞圏内で、男性6割、女性が4割、気軽にボクシングを体験してみたかったという声が多いという。

会費は28,600円と決して安くない。「スポーツクラブのスタジオも、ヨガ、ピラティス、格闘技系エクササイスが人気。その1つであるボクシングは受け入れやすい種目のようだ」と倉岡氏。

なお会員は入会時に、自分のミットを購入する(現在はキャンペーンで進呈中)。45分間で400~700㎉、エネルギーを消費する。施設にはシャワールーム4室、ミットを乾かす乾燥機等を設置している。

後の出店については現在の3店舗をモデル店にし、神楽坂は落ち着いた繁華街立地、大森は住居近接駅前立地、小伝馬町はオフィス近接立地と位置付けた。これに加えて郊外ロードサイド立地、ショッピングセンターなどの商業施設立地の立地タイプを検討していく。

あえてブティック型フィットネスの一等地である麻布や中目黒からのスタートを避けて出店したのは、「一等地で会員を集客しても立地がいいからで終始する。私たちは全国展開を視野に置いているので、多様な立地での経験が重要。もちろん賃料など経費面も大きいです」と倉岡氏。今後も店舗規模50坪を狙い、賃料、足元人口動態、競合状況について独自の市場調査の目線で、まずは都内中心に出店を進めていく。

3ヶ月の営業で、現時点の採算分岐会員数は200人程度に着地する見込みであるが、その実現に大きく起因しているのが、平日12時から17時30分はクローズ時間、土曜日も12時で営業終了していることだ。人件費や光熱費を考え、効率的で生産性の高い店舗を考えた結果のことで、入会案内時に営業時間を理由に入会を渋る顧客はいないという。

「アイドルタイムは営業しないことでコーチの問題も解決する。しっかり時間を決めて働いてもらい、コーチも自分のしたいこともでき、生活にメリハリができる」と倉岡氏は言う。実はボクシングを指導できるスタッフが集まるのかが、一番課題と思っていたが、募集を開始してみると予想以上にプロボクサーやボクシング経験者のコーチの募集があった。ボクシング選手は、その技術を活かせる仕事がなかったこともある。また施設側も時給を1,500円とブティック型では高賃金を示し働きやすい環境整備を図ることで、ともに日本最大のボクシングコミュニティになるという想いにもつながっている。

営業時間は今後出店する立地によって柔軟に変更していくが、現在のところは、経営には効果的に働いている。

今後の店舗展開は2025年度までに10店舗、2030年度までに100店舗に事業拡大を狙う。このため2024年3月よりFC加盟店も募集し、事業拡大を図っていく。

同社グループのパーパスである「人々の生活を豊にする」サービスの提供をUBX事業で加速させていく。

ミットの汗を乾かす温風器を設置
4室あるシャワールーム(神楽坂店)

 

クラブデータ

・クラブ名
UBXBOXING+STRENGTH

・会社名
株式会社UBXJAPAN

・オフィス所在地
〒105-0023
東京都港区芝浦1-3-11
ニュー芝浦ビル1F

・URL
https://promo.ubxtraining.co.jp/

・代表者
代表取締役CEO 平本直樹
COO 倉岡征克

・設立
2022年12月28日

・店舗規模(モデル)
店舗規模50坪

・初期投資額(設備費)
3,000万円~6,000万円

・店舗数
直営3店舗

・店舗規模/開業日
神楽坂店店舗面積147.81㎡/2023年8月28日
小伝馬町店店舗規模184.1㎡/2023年8月28日
大森店店舗規模166.3㎡/2023年8月28日

・営業時間
平日7:00~12:00/17:30~22:30
土曜日7:00~12:00
定休日:日曜日

・アイテム構成
サンドバッグ、パンチングボール、ロープ、サスペンション、バイク、ウェイト系等、12スポット/ウェアラブルデバイス、プログラム配信・My zone表示モニター/3,000種以上のエクササイズ配信/シャワーブース4室

・会費
入会金22,000円(税込)
月会費28,600円(税込)

・会員購入品
ウェアラブルデバイス8,800円(税込)
オリジナルグローブ6,600円(税込)
※オープンキャンペーンにつき現在は進呈中