レズミルズプログラムインストラクターとして、20年の指導歴を持つ古岡綾子さん。レズミルズが従来のアセスメントを、より成長に繋げられるようにブラッシュアップしたインストラクター評価形式であるLMQ(レズミルズクオリフィケーションズ)で、日本のインストラクターとして最高のレベル7(記事掲載時点)に評価され、特に卓越したコミュニケーション力を強みにする指導者だ。その古岡さんにとってのライブレッスンの魅力は、「勝ち負けがなく、いろいろな目的を持った人とともにトレーニングができる」こと。インストラクターとして、「本来つらいトレーニングでも、楽しく続けられる場」を広げていきたいと話す。
柔道の強化選手としてのトレーニングとの違いに感動
古岡さんがフィットネス指導者になったきっかけは、学生時代に柔道のJOCオリンピック強化指定選手として提携クラブを利用していたこと。縁あってアルバイトを始めた3日目に、ボディパンプのクラスに誘われた。その時のことを鮮明に覚えているという。
「衝撃を受けて、『これがやりたい!』と思いました。それまで、柔道で勝ち負けを追求する世界にいたので、グループプログラムでは勝ち負けがないことや、いろいろな方が参加していて、それぞれ目的が違うのに、一緒にトレーニングできることにすごく魅力を感じました。私は、3歳から柔道とともにトレーニングも始めましたが、トレーニングは嫌いで、いつも逃げたくてサボることばかり考えていたので、レッスンではすごく気持ちよくトレーニングができることにも感動しました」
ライブの魅力は「コミュニケーション」
古岡さんが、ライブレッスンの魅力として挙げるのが、「コミュニケーション」。自身のレッスンでも、最も重視していることだと話す。「コミュニケーション」があることで、トレーニングが楽しいものとなり、続けられるようになるからだ。特に筋トレがきらいだった人や、それまでフィットネスが続けられなかった人から、「すごく楽しくできるから続けられる」という声を聞くと、古岡さんのモチベーションも大きく高まると話す。
「レッスンでは、教えたり伝えたりするだけでなく、参加者の方がそれぞれ『理解する間(マ)』をとるようにしています。自分に集中する時間を設けて、それにフィードバックするようにコミュニケーションをとっていきます。特にストレングス系のクラスでは、それぞれ自分にチャレンジした達成感を共有できるようにしています」
また、それにより、参加者も自信を持ってトレーニングに打ち込むことができるようになる。双方向のコミュニケーションがあるからこそ、トレーニングで自分を追い込み、効果が高められることも、ライブレッスンの魅力であり、価値ともなる。
グループ指導力を高めるフィードバック
レズミルズジャパンは、2022年6月に従来の評価形式をLMQへブラッシュアップすることを発表。レッスン動画をレズミルズジャパンに送ると、レッスンのフィードバックが得られるシステムだ。客観的にインストラクターとしての強みと伸びしろを把握することができ、その強みを使ってより魅力的なクラスを実施できるようになり、活躍の場が広げられる可能性がある。
LMQでは、レッスンのクオリティを高める5つのキーエレメントとして、「コリオグラフィー」「テクニック」「コーチング」「コネクション」「パフォーマンス」を挙げ、それぞれの側面で、評価とフィードバックが得られる。評価は、それぞれに1~3のグレードで示され、総合評価として最高レベルを10として、評価が示されるようになっている。
古岡さんは、このLMQの査定をいち早く受けた一人。そこからの学びについてこう話している。
「長くグループレッスンの指導をしてきて、評価してもらう機会もなくなっていたので、自分の状態を知りたいと、すぐにエントリーしました。提出するビデオの撮影をしましたが、数回撮影したものを自分で見直すと、映像の中にはビデオを意識し、不自然で飾った自分がそこにいて、自分じゃないような気がしました。そこで、何のために評価をしてもらうのか?を考え、できるだけ自然体でいつものクラス、いつもの自分を評価してもらいたいと思い、再度撮影することにしました。あえて構えることをしないよう、連続でレッスンがある日で、且つ、その日の最後のレッスンがBODYPUMPである日を選びました。結果、全部で4回。4回目に撮影したものが、どこも飾らずビデオを全く意識せず、いつもの自分だと感じました」
その映像には、自分が大切にしている『お客様にベクトルをすべて向ける姿勢』が撮れていると感じたという。また、それが評価されたことがとても嬉しく、課題としてコメントがあった部分にも納得がいったと話す。「 高く評価いただいた『コネクション』は、自分でも大切にしていた部分だったので、以前より自信をもってレッスンができるようになり、課題についても、取り組むポイントがわかるので、力をつけてまたエントリーしたいと思います」
今後も古岡さんは「一人でも多くの人にレズミルズプログラムの魅力を伝えていきたい」と自分を磨きながら、参加者に自信と効果を届けていく。