2022年9月1日、株式会社エースは東京都東大和市にジムスタ王国をオープンした。マシンでの運動を楽しみにくるのが衰えそうにない。その目論見とは?

ジムスタ王国は、時田裕一氏が目指す、出身地への地域貢献から誕生した。東大和市は東京都内にあるが、郊外のため広い敷地面積を取りやすい。24時間業態や総合業態が先に出店していたが、新青梅街道沿いに駐車場を備えることができ、ファミリー層への認知がしやすい立地に破格の賃料で出店が実現した。

野中雄紀氏も、近隣の武蔵村山市出身だ。

「コンセプトは、地域密着。地元のためにつくりました」(時田氏)

「『やってみたかったこと』を詰め込みました」(野中氏)

施設の特徴は、青空をイメージした高さ3.5mの天井に230坪のジムエリア。約1,000名を迎え入れることができる。

ストレングスマシンは、ターゲットとなる筋肉への刺激の入りやすさを考慮し、HOIST、LEXCOを中心に20台レイアウトした。動きに合わせてシートが可動し、利用者を正しい身体の位置に誘導する。特に、高齢者の怪我のリスクを抑えられる点が魅力的だ。フリーウェイトは4台、カーディオマシンはTRUE製も導入した。あらゆるユーザーに対応する。

同社はマシンの輸入販売も行う。

ゆえに、ジムスタ王国はショールームの機能ももつ。使われているマシンをそのまま購入することもできるという。

壁はあえてのクロスなし。それが、会員が高頻度で使用する設備などへの集中投資を叶えた。例えば、女性ロッカーのシャワーヘッドにはRefaを導入。プライベートサウナは30℃〜120℃まで対応。さらに、スタジオ横には完全個室でゆったり楽しめるゴルフシミュレーションを1基備えた。

ソフト面でも、スタジオインストラクターに豪華な顔ぶれがそろう。

スタジオディレクターを務める石河知可子氏は一般社団法人STEP・JAPAN代表者で、ほかにもRadical Fitness Master Trainer、メガダンスオフィシャルトレーナーがおり、「インストラクターの先生」が、多様なレッスンを行う。

販促では、ポスティングとLPに注力し、生まれ育った地への出店は、市場調査の時間を圧縮している。

会員の年齢層は24時間業態よりも高く、総合型より若い層が占め、40〜50代が多い。現在は、ジムスタ会員が人気で、こだわったマシンはよく使い込まれている。都度利用は、近