フィットネスクラブでは、春から夏のキャンペーンで好集客すべく、今その企画に取り組み始めたところではないでしょうか。キャンペーンでは何が重要になると思いますか?意外にも重要なのは広告宣伝・販売促進策だけではありません。もっと大切なことがあります。ここでは、好集客を実現するためのキーポイントを示します。

(1)日本のフィットネスクラブの経営の現状と課題

日本のフィットネスクラブ業界は、コロナ禍を経て回復基調にあるものの、依然として厳しい経営環境に置かれています。会員数は戻りつつあるものの、退会率の高さが深刻な課題となっており、多くのクラブが「入会促進」と「退会防止」の両輪で苦戦を強いられているのが実情でしょう。

特に問題なのは、新規入会者の早期退会です。入会後3ヶ月以内に退会する会員が一定数存在し、せっかく獲得した会員を維持できていないという現実があります。

この背景には、入会時の期待と実際のクラブ利用体験とのギャップ、利用習慣の定着不足、スタッフとのコミュニケーション不足などが挙げられます。

また、人口減少社会において新規会員の獲得競争は激化しており、広告宣伝費の高騰も経営を圧迫しています。こうした状況下で、多くのクラブが春から夏のキャンペーンに注力するのは当然のことといえるでしょう。

(2)キャンペーンは、集客にとって重要か?

結論から言えば、キャンペーンは集客にとって重要です。春から夏にかけては、新年度のスタート、薄着の季節への準備、夏のレジャーに向けた体づくりなど、フィットネスへの関心が高まる絶好のタイミングです。適切なキャンペーンは、この潜在需要を顕在化させる有効な手段となります。

入会金無料、月会費割引、友人紹介特典などのキャンペーンは、入会を検討している見込み客の背中を押す効果があります。特に価格面での障壁を下げることで、「とりあえず試してみよう」という心理を喚起できるのは事実でしょう。しかし、ここで冷静に考えていただきたいのです。

キャンペーンで獲得した会員は、本当にあなたのクラブの資産となっているでしょうか?

キャンペーン終了後、あるいは割引期間が終わった後も、継続して利用し続けているでしょうか。多くのクラブでデータを見れば明らかなように、キャンペーン入会者の退会率は通常入会者よりも高い傾向にあります。

つまり、キャンペーンは「入会のきっかけ」にはなりますが、「継続利用の理