株式会社サンベルクスホールディングスは、同社の手掛けるスーパーマーケット「ベルクス野田七光台店」の2階でテナント空き状態が続いていた。そこへ、度重なる構想の末、10月1日に満を持して「ベルクススポーツジム野田七光台店(以下、ベルジム七光台)」をオープン。上級者向けのジム路線を取っているが、意外な層も多く入会している。
ベルジム七光台は東武アーバンパークライン「七光台駅」西口より徒歩1分という好立地に位置している。2013年にオープン済みであったスーパーベルクスと同じ建物内に入居した。1階がスーパーで、2階がジムという配置になっている。
「このテナントは、かなり出店のハードルが高かったです。理由としては、ガスも水回りも一切ないからです。さらには、同居テナントに学習塾があるため、振動についても細心の注意を払う必要がありました」
とスポーツ事業部長の枦山氏は話す。
「シャワーが一切使えないとなると、スタジオ型は難しいだろうと判断しました。最終的にジムスタジオ型かジム型か吟味したうえで、後者を選びました。その際、振動のチェックやフリーウェイトエリアのレイアウトなど、同居テナントに配慮するかたちで取り組みました」
コロナ前から出店計画はあったものの、時流の変化や入居場所の特徴を汲み取り、今の形態に落ち着いた。ベルジム七光台の面積は約170坪。ただ、シャワーもロッカールームもないので、フロントと更衣室を除けば、ほとんどがジムスペースである。
「ガスと水道がないという制約がある一方で、初期コストもランニングコストも低くなりました。そのため、損益分岐点はかなり低いと思います。
それゆえ、ハードコアなトレーニー向けのジムに振り切ることができました」と枦山氏は説明する。
だが、実際はコアな男性トレーニーだけが集まっているわけではない。男女比は65:35、ジムに通うこと自体が初めての人が約4割を占めている。
女性や初心者にも扱いやすいStriveのマシンをフルラインナップ取り揃えている。レバーを切り替えることで、負荷の掛かる位置が変えられるため、実は上級者にも嬉しいマシン。そのほかも目を見張るようなマシンが数多く並ぶ。基本的には中古で取り揃え、ここでもコストを抑えることに成功している。
しかし、1社だけは新品を置いている。それが鍛錬のプレートロードマシンだ。国内外の数々のマシンを見てきた枦山氏が惚れこむほ