介護予防製品の販売事業を行う有限会社とみは、2023年3月1日、京都市円町にSTUDIO TOMI 京都 円町(以下、STUDIO TOMI)をオープン。ニューノーマルの時代を見据え、「個」に焦点を当てたコンセプトのスタジオを運営している。

 

某有名下着メーカーでデザイナーを務めていた経験を持つ松本富子氏。

高齢女性がおしゃれでイキイキと輝ける、転倒予防用の下着などをデザインし販売するため有限会社とみを設立した。多くの顧客を喜ばせ続け20年が経ち、新たなビジネスチャンスに着眼する。

「転倒のダメージを和らげるのではなく、そもそも、人々が転倒しないようにできないかと考えました」

そこで、経済産業省が公募する中小企業等事業再構築推進事業に応募。

見事申請が通り、補助金を活用しSTUDIO TOMIをオープンした。

コンセプトは、年齢を問わず、再び自分を最高の状態に盛り立てるため「再興(リバイバル)」すること。

松本氏自身も、過去にミス日本ボディビルコンテストで優勝するほどのトレーニーだった。しかし、子育てや起業により、日々の生活に追われ、輝きを失った自分に愕然とする。

松本氏は、60歳からトレーニングを再開。自らも「再興」を果たした

「いくつになっても、もう一度あの頃の美しさを取り戻すことができるスタジオを作りたいという想いです」と松本氏は熱く語る。前向きな心があるからこそ、美しい身体を作ることができるとしたうえで、こう続ける。

「単に体重や体脂肪率などの数値改善ではなく、心にフォーカスしています。会員さまが『楽しい人生があるんだ』ということに気づけるようにしていきたいです」

京都の円町に立地する施設にも工夫が施されている。スタジオの床は、床下に⽊炭を敷き詰めた和紙畳。自然由来で造られた、和モダンな空間だ。京都のわびさびを感じられるスタジオでのトレーニング後には、心身ともに温まる宇治茶の提供もある。

ターゲットとする顧客層は、あえて年齢や性別で分けていない。顧客は、「内面的な部分で悩みを抱えていて、それを改善したいという希望を持った方」とし、STUDIO TOMIのコンセプト