ジェクサー・フィットネス&スパ大塚店(以下、ジェクサー大塚)にO2BOXが導入された。O2BOXは、株式会社タイムワールドが誇る国内シェア率No.1の高気圧酸素ボックス(カプセル)で、全国5,500箇所以上に導入されている。2時間入ると5〜6時間の睡眠に該当する効果があるといわれるなど、疲労回復に効果的だ。そんなO2BOXが、フィットネスクラブの会員定着に寄与しているのをご存じだろうか。酸素ボックスについて、何となく知ってはいるが、深くは知らない読者向けに、総合型業態ではどのように使われているのか、清田氏に訊いた。

  • JR東日本スポーツ株式会社
    事業推進部門 ジェクサー総合店事業部
    グループリーダー 清田哲也氏

自分自身が効果を実感

ジェクサーの対象顧客は就労層で、立地は駅近。日常生活の過ごしやすさだけでなく、仕事でのパフォーマンス向上やコンディショニングを怠らないエグゼクティブも多い。清田氏は、同社でパーソナルトレーナーのマネジメントを行ってきて、ある課題を抱いていた。

「会員との会話で、睡眠の悩みや眼精疲労、デスクワークによる肩凝りなどがありました。サプリメントサーバーなどリカバリーに関するアイテムはありますが、自分自身、酸素ボックスに入ることで目の疲れがスッキリする実感がありました」

カプセル型かボックス型かで迷っていたが、ボックス型であれば、中でストレッチやデスクワークもできる。いわゆる「ながら」ができるのが重要な要素と捉えていたため、ボックス型を導入することとした。

自然に、定期的に使われている

ジェクサー大塚では、マシンジムエリアとスタジオの間にある、ストレッチエリアにO2BOXを設置した。

設置スペースは、最低1.2帖あれば可能なため、思ったよりコンパクトだ。

新規入会獲得のために、O2BOXを強く打ち出しているわけではないが、パーソナルトレーニングを行う際に、効果が期待できそうな方に対して説明しているという。料金体系は、40分2,970円と使い放題5,500円(各税込)。

「酸素ボックス自体をご存じの方も一定数いらっしゃり、興味をお持ちの方に良さを体験していただけると、自然に定期的に使う流れになります。ヘビーユーザーが多い現在の多くのクラブにとって、サブスク型はマッチしていると思います。ジェクサー大塚では、週3、4回使われる方もいれば、毎日使う方もいらっしゃいます」

多くの方に使っていただけるよう、スタッフが強くアプローチしているわけではないが、会員が自然に使うようになっている。効果の感じ方は人それぞれではあるものの、効果を感じる人が多く、喜ばれているという。

スタッフの負担が少ないビジネスモデル

清田氏は、導入のメリットを話す。

「人員効率の点で、会員に使い方を一度覚えていただくと(と言ってもボタン押すだけなのですが)、スタッフが都度、設定に行く必要がなく、継続に寄与し、安定した収益につながるのは魅力的です」

総合業態の特徴は、様々なコンテンツが揃い、そのうち会員自身に合った続け方を提供できることだろう。ジェクサー大塚では、導入により、続けられるような環境を整えている。

「今後、ほかの店舗でも導入が決まっています。会員の数%でも使用するとペイできるビジネスモデルであり、付帯収入を向上させたいクラブや、人員が多く配置しにくいクラブにとって現実的です」

色々なコンテンツが強みに

今後について、清田氏はこう語る。

「総合型としてコンテンツが色々あります。酸素ボックスもその1つで、複合的に色々できるからこそ、顧客に選んでいただけると考えています。24ジムなどが出店しても、トレーニングだけでなくリラックス、リフレッシュ、リカバリーなど色々なコンテンツがあることが強みになります。スタジオレッスンの参加よりもジムでの運動を好む会員が増えていたり、ジム&サウナスパ会員の入会が多い現状からも、強みを活かしていきたいと考えています」

O2BOXは、SPORTEC2024に出展される。まずは、顧客と接している自らが体感してみてはいかがだろうか。自分の疲れも吹き飛ぶだろう。

ショールームは東京・八重洲、銀座、大阪、福岡、札幌。