フィットネス業界は長年、「運動する時間がない」という壁を崩すことに注力し、それは成功した。しかし、継続率は上がっていない。本当の障壁は、実は別のところにあった。アメリカのデータが示す、見落とされてきた答えとは?
「短時間ワークアウト」が当たり前になった時代
HFAの調査担当のメリッサ氏が、アメリカのフィットネス業界は長年、「運動する時間がない」という課題の解決に取り組んできて、それは「成功した」と述べていた。
では、その実態は?
アメリカの成人2,500人(18〜79歳)を対象とした調査によると、運動している人の半数以上が、ワークアウト時間は「30分未満」と回答している。75%以上が、「45分未満」である。
アメリカでもですよ。
でも、それはフィットネス事業者が、意図して、プログラム・サービスをつくり、提案~提供をしたから。
短時間のトレーニングセッションや10分間のアプリワークアウト、計画的な運動休憩などの重要性など。
そして、消費者側もそれに適応していった。
「短時間ワークアウトは、今や当たり前になりました」。彼女は、こう述べる。
でも、未解決の問題が残っています。
「時間」の問題を解決したのに、なぜ続かないのか?最も参加率が高い活動は?
「時間の問題を解決したのに、なぜ人々は継続的に運動しないのでしょうか?」
こう、彼女は言い、次のように指摘する。
「本当の障壁は時間ではなかったからなのです。『楽しさ』です」。
そう言い、次のように言葉を続ける。
「私のデータでは、『楽しさの欠如』が全人口における運動の障壁の第1位にランクされています。『時間』は3位でした」。
そして、楽しさが時間より重要であることの証拠は、すでに数字に表れていると指摘し、次のデータを挙げます。
ー米国成人の80%がアウトドアやスポーツ活動に参加している。
これに対し、筋力トレーニング&コンディショニングは58%、マインドボディ&モビリティの実践は54%にとどまっています。
「この差は大きい」。そう、彼女は述べ、次のように言う。
「参加率が最も高い活動は、最も効率的なものではありません。最も楽しいものです。遊びと社交が組み合わさり、さらに屋外運動という効果が加わる。『ほとんど運動しない』『まったく運動しない』と答えた人でさえ、その半数近くがアウトドア運動やスポーツ