『水素』が会員継続に貢献
IRIEフィットネス碧南(へきなん)店(以下、IRIEフィットネス)は、2021年6月1日にオープンした愛知県にある24時間ジムだ。そのバックグラウンドに、鍼灸師である穂満 悠氏が独立開業した、あいりー骨盤整骨院を持ち、約60坪あるジムの一室でパーソナルトレーニングを行っている。そこで会員の継続に寄与している要素の1つが水素だ。
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株式会社IRIE代表取締役 穂満 悠氏
食事と運動が大切
碧南市は、愛知県の三河湾に面する位置にある。同県出身の穂満氏は、鍼灸師の資格取得後、接骨院に就職。どハマりし、生きがいを感じていたのだが、治って接骨院を卒業してほしいという治療家としての思いと、継続通院による接骨院としてのビジネスモデルの両立に難しさを感じていた。
そこで、接骨院卒業を前提で構想し、開業したのが、あいりー骨盤整骨院とIRIEフィットネスだ。あいりー骨盤整骨院は3店舗まで拡大し、IRIEフィットネスは、食事と運動が重要だと考え、「ひとりひとりにきちんと寄り添う24時間フィットネスジム」というコンセプトを掲げ、パーソナルトレーニングやトレーニングサポートを行う。
月会費(税込)は、メンズスタンダード7,700円、レディススタンダード6,600円、平日限定レディス3,300円。女性約6割を占めている。
細胞1つまでが元気かどうか?
あいりー骨盤整骨院では、もともとドクターズ・マンの水素吸入機H2JI1を導入していた。
「患者を診る際には、骨、神経、筋などからになりますが、細分化し、脳や細胞一つひとつまで診る必要が出てきました。最終的にミトコンドリアに行き着きます」
細胞が元気かどうかに影響しているのが、活性酸素だ。活性酸素には良いものと悪いものがある。活性酸素から身体を守ってくれる物質に、抗酸化物質(リコピンやベータカロテンなど)がある。ほかの抗酸化物質は、良いものも打ち消してしまうのだが、悪いもの(ヒドロキシラジカル)だけを打ち消してくれるのが水素なのだ。
そこで、治療の手段として、水素吸入機を導入したところ、がんのステージ4だった人がステージ2にまで回復したり、慢性化した腰痛が改善していくという事例を目の当たりにした。
「IRIEフィットネスでも水素を活用しない手はなかった」
水素は、吸入が全身へ回るスピードが最も早い
IRIEフィットネスでは、運動時に水素を接種しやすいよう水素水サーバーを設置している(月額税込1,100円)が、オススメは、パーソナルトレーニング×水素吸入機の組み合わせだと穂満氏は話す。
実際、2024年11月中旬に、整骨院の1店舗をパーソナルジムにリニューアル予定で、会員がリカバリーできるよう水素吸入機を導入する予定だ。
「実は、水素吸入機があれば水素水も作れてしまいます。健康リテラシーが高い方を対象顧客として、パーソナルジムである程度、運動方法を覚え、習慣化したら、その卒業後のプランとして水素吸入機だけでも通えるプランを設計しようと考えています。水素は、『睡眠の質を高める』機能が報告されているので、本当は、吸入しながら眠れる環境として『水素吸入サロン』やエステとの掛け算が用意できるといいのですが」
疲労の原因に活性酸素があり、それにアプローチできるのが水素だ。未顧客にとってわかりやすい魅力を備えようとしている。
これからのジムは量と質の向上を
IRIEフィットネスは、オープンして4年経ち、経営は安定しているという穂満氏。
今後について、「フィットネスの参加率を向上させるだけでなく、質の向上が大切で、武器を備えているかが、重要になる」と話す。
「フィットネス参加率を増やすというより、健康リテラシーを向上させる取り組みが必要なのではないでしょうか。
参加している約4%の中には幽霊会員もいるでしょう。健康や水素の知識を持ち、リテラシーの高い人々を増やすためにも、フィットネス事業者は、環境を整備することが必要だと思います。
昔は、クラブの価格に惹かれる人もいましたが、パーソナルジムでは、人として1対1になるので、水素について落ち着いて話しやすく、リテラシーを作りやすい。フィットネスクラブに来てもらう障壁に、価格と立地が影響するが、環境やトレーナーの良さで選んでいただけるようにしたい」
関係性の醸成しやすいパーソナルトレーニングで水素を活用することで、クラブライフの充実に寄与するのではないだろうか。