穏やかに業績が回復、成長のための基盤整備を急ぐ
2025年3月期第2四半期の決算概要
上場各社の売上高は戻りつつあるものの、安定的な成長を実現していくために、投資や経費が必要な状況であり、この分、収益性が低下しているのはやむを得ない。今後に向けて、主力業態の立て直しと新業態・サービスの開発を急ぎ、トップラインを引き上げていきたいところだろう。併せて、各社に求められるのは、そうした主活動を支える支援活動だ。人材の採用や育成、プログラム・サービスの標準化、デジタルの活用による効率化の追求などだ。
コナミスポーツ/スポーツ事業
売上高微増も減益スクール、新業態、受託事業に活路
コナミグループにおける2025年3月期第2四半期の決算でのスポーツ事業セグメントの売上高は242億円(前年同期比1.7%増)、セグメント別利益(事業利益)は11億円(同▲30.6%)、営業利益は10億円(同▲35.1%)となった。
スポーツクラブ運営においては、前期好評を得たスタジオプログラムの大規模イベント「UNITED FEEL」を開催。9月には、最も人気のあるスタジオプログラムの1つ「BODY COMBAT」が100回目のリリースを迎えたことを記念して、本拠地ニュージーランドよりゲストパフォーマーを招き、スペシャルイベントを開催した。さらに、子どもから高齢者まで気軽に始められることから近年話題となっている「ピックルボール」を「コナミスポーツテニススクール大宮」に導入した。
子ども向け運動スクール「運動塾」においては、スイミング、体操、ダンス、サッカー、テニス、ゴルフなど様々な種目を展開している。ゴルフスクールでは、「第11回コナミスポーツクラブキッズゴルファーチャレンジカップ」の決勝大会を那須ハイランドゴルフクラブ(栃木県)で開催。予選大会を勝ち抜いた子どもたちとシード選手が競技を楽しんだ。大会前日の練習ではプロコーチによるレッスンを行い、参加選手の技術力向上を支援すると同時にゴルフの楽しさを伝えた。
天井にミラーを設置したマシンピラティススタジオ「Pilates Mirror(ピラティスミラー)」は、東京都と神奈川県において20店舗を新規にオープンし、合計43店舗となった。引き続き入会待ちとなる施設があるなど、好評価を得ている。
また、30分集中のパーソナルジム「Person