【2020年3月期第2四半期、主要プレイヤーの決算概要】

決算期が異なるカーブスジャパンやダンロップスポーツウェルネスを除く多くの上場企業が、2020年3月期第2四半期決算を、ほぼ一斉に発表した。

売上高に占める総合業態の構成比の高い企業は、フィットネス会員の入会が、24時間営業セルフ型ジムの影響などから振るわなかったことから、売り上げはほぼ横ばいで推移。スイミングスクール事業や受託事業などは増加した企業が多かった。ジムの24時間化やグループプログラムの拡充、小型新業態の開発~展開、オペレーションの標準化、法人・自治体など向けのサービス強化、集客手法の工夫、会員定着の促進などにより、各社ともに通期で増収増益を目指す。

ルネサンス
既存の総合業態が安定、地域のニーズに多業態で対応、再び増収増益目指す

上期、減収も増益

’19年10月8日に創業40周年を迎えた同社の’20年3月期第2四半期決算(連結)は、売上高229.04億円(前年同期比▲0.5%)、営業利益18.34億円(同2.6%増)、経常利益17.16億円(同▲1.9%)、当期純利益10.9億円(同▲12.8%)となった。売上高営業利益率は、前年同期から0.2ポイント上昇し8%となっている。

’18年3月期決算が減収減益となり、’19年3月期をスタートしたが、第1四半期は減収減益で終えた。続く第2四半期にwebによる販売促進・広告宣伝の強化や対応可能なクラブにおいてジムの24時間化を行い、さらにスタジオプログラムについても若年層向けの暗闇系プログラムなどバリエーションを豊かにするなどの手を打つことで総合業態の業績改善を図っていった。こうした施策の結果、徐々に既存店の業績も堅調に推移している。

売上高が若干のマイナスとなったのは、エステ・マッサージの業務委託先と契約形態を変更したことに伴う売上高の総額表示から純額表示への変更、および前年度の自然災害によるルネサンス千里中央(大阪府豊中市)の閉店などによる影響である。営業利益については、これらが及ぼす影響はない。原油価格の高騰によるエネルギーコストの単価上昇や新業態開発に向けた体制強化により経費は増加したものの在籍会員数が前年同期比2.2%増加したことと、前年度にオープンしたクラブの収益貢献により増益となった。経常利益の若干のマイナスは為替差損の影響によるものである。当期利益のマイナスは、既述した千里中央店閉鎖に伴う受取補償金の影響による。

売上高を部門別にみると、最も伸びたのがスイミングスクール部門で前年比2.7%増の44.33億円となった。また、フィットネス部門は同0.7%増の119.71億円となった。在籍会員数(’19年9月末日)でみると、スイミングスクール部門は前年同期比1.5%増の113,796名、フィットネス部門は同2.6%増の257,082名となった。年齢構成比では、フィットネス会員の50歳以上の構成比が年々上昇していて51.3%まできている。

既存クラブ回復、会員単価が上昇へ

既存クラブの動向については、売上 高においては、既述したエステ・マッサージの売上高の総額表示から純額表示への変更に伴い生じる影響額およそ6億円分を補正して比較すると、前年 同期比0.7%増となる。また9月末の会員数は同0.2%増となっている。また、会員単価は、会費の見直しや付帯売上 の強化などから上昇している。’19年3月期に8,833円だった月あたり平均 会員単価が、’20年3月期は8,859円 となった(※エステ・マッサージの売上高の総額表示から純額表示への変更に伴い生じる影響額およそ6億円分を補正して比較)。

また、会費単価については、2016年度上期の会費単価が6,788円だった。これは2015年度上期の会費単価6,819円と比べ31円減少したことになる。その原因は、震災被害で施設が利用できなくなった熊本県内の2クラブにおける会費返還とフィットネス会員より相対的に低い会費水準のスイミングスクールの在籍構成比の増加による。