森永製菓株式会社は、2018年よりプロテインサーバーの設置を行っていた。’19年より新サーバーとなり、味、機能、利便性がパワーアップ。右肩上がりのプロテイン市場に伴い、フィットネスクラブの付帯収入向上と健康増進に寄与している。

奈倉祐介氏
森永製菓株式会社 営業本部 菓子食品営業部 健康営業グループ 課長

プロテイン市場は右肩上がり サーバー設置により、手軽に提供可能に

同社がプロテインサーバーの開発に至ったのは、高齢化が進むなか、高齢者の低栄養状態を改善するためにタンパク質を摂ってほしいという思いからだった。同社の健康関連商品とともに介護施設や病院などに設置することで、身体によいものを手軽に摂取できると考えた。その前段階として、健康意識の高い人が集まるフィットネスクラブでの提供を始めた。

タンパク質が不足すると、免疫機能の低下、筋肉・代謝の衰え、肌荒れ、集中力の衰え、ストレスなどの悪影響があるといわれている。新型コロナウイルス禍(以下、新コ禍)で免疫機能への関心が高まっているなか、今後さらに需要が増えると考えられる。10月には新たにシールド乳酸菌が含まれる商品も発売する予定だ。

プロテインの市場は伸びていて、’19年度で約500億円規模。健康志向の高まりにより、スーパーやコンビニエンスストアで手軽に手に入ることになったことから、右肩上がりが続いている。同社のプロテインは、純国産で高い品質を保っていることが特徴だ。同時に、サーバーも自動洗浄機能が付き、保健所認可を受けて設置・運用。さらに新コ禍においても安心して利用できるよう、抗ウイルスシールを貼ることも可能で、安心・安全を第一に提供している。

味と品質が向上し、選択肢が増加 ICカードにより顧客管理を一元化

同社は今年、1号機を改良した2号機の販売を開始した。主に変わったのは以下の3点だ。

1つ目は攪拌能力の向上。これにより、味と品質が向上している。

2つ目は選択肢の増加。以前は2種類だったが、4種類に増えた。導入施設は、味・目的が異なる7種類(10月から10種類)から4種類を選び、さらに、タンパク質含有量をコントロールして、クラブオリジナルのプロテインドリンクをつくることができる。

3つ目はICカード使用による顧客管理が可能になったこと。ICを活用することで株式会社ササキの水素水サーバーやレンタルロッカー、株式会社サンライズジャパンのタンニングマシンなども同時に1枚のカードで管理し、一元化できる。また、現金やプリペイドカードでの併用販売も可能だ。

「プロテインドリンクを持ち込む方が多いなか、タンパク質の量を増やすことで市販のものと差別化でき、店舗での購入につながります。各施設のお客さまのニーズに合わせて、味や目的、タンパク質量を選び、商品構成を考えています」

ニーズに合わせた商品・価格で提供可能 人々の低栄養状態を改善し、健康に寄与

フィットネスクラブが導入する場合、サーバーは3年または5年契約のレンタルで、初期費用は工事費のみで水素水か冷水機がすでに設置してある場合工事費は不要なこともある。

販売価格や種別、商品はクラブで決めることができる。プロテイン会員の割合は店舗によって異なるが、比較的利用回数が多く、1杯あたりが低価格となる種別を選ぶお客さまが多い傾向にある。利用者の属性は、30 〜40代の男性と40 〜50代の女性が多く、ホットの飲用率が高いことが特徴だ。これまでプロテインドリンクを飲んでいなかった層へ訴求できていることがうかがえる。

今後の目標は、まずは3年ほどでフィットネスクラブに広げること。同時に、医療機関、介護施設、学校・部活動、一般企業への導入も行っていく。同社は新コ禍で「森永inゼリー」を医療機関へ36万個無償提供し、医療従事者からの信頼も集めている。当初目的としていた医療機関や介護施設への導入を拡大していく考えだ。高齢化が進むなか、プロテインサーバーにより手軽にタンパク質を摂取できる環境を提供し、人々の健康づくりに寄与していく。