セントラルスポーツ株式会社が、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)との契約に基づき、有人宇宙システム株式会社(以下「JAMSS」)がとりまとめる国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する日本人宇宙飛行士の健康管理運用業務に参加する。

日本人宇宙飛行士の健康管理運用業務の概要

宇宙飛行士は、ミッションに指名されていなくても医学検査を行い、健康状態を管理・維持する必要がある。

ミッション任命後は、身体・精神的に最高のコンディションで打上げに臨めるように努め、帰還後は飛行前の体力と健康状態に戻れるよう、計画的にリハビリテーションを行う。

本業務において、表1に示すビジネスパートナーと、以下の業務を行う。

  1. 健康管理運用全体とりまとめ業務
  2. 年次医学検査支援および医学認定支援
  3. 栄養管理
  4. 運動・生理的対策
  5. 精神心理支援
  6. 放射線被ばく管理
  7. 宇宙食・生活用品関連業務
表1:健康管理運用体制

本業務における役割と今後の展望

同社は、「4.運動・生理的対策業務」の担当パートナーとして、創業から現在までの約50年で培った体力・健康づくりに関するノウハウを活かし、「運動・生理的対策業務」をサポートしていく。

「運動・生理的対策業務」では日本人宇宙飛行士に対し、体力検査項目の中で重要な項目である「最大酸素摂取量測定」を、呼気ガス分析装置を用いてJAXA 指定施設にて実施する。

【最大酸素摂取量測定の様子】

セントラルスポーツ株式会社について

セントラルスポーツでは1969年の創業以来、「0歳から一生涯の健康づくりに貢献する」という経営理念を掲げ、スポーツ健康産業のパイオニアとして、スポーツクラブ運営を中心として発展してきた。現在では全国約240店舗でスポーツクラブを運営するとともに、フィットネス事業・スクール事業のみならず、レジャー事業や介護予防事業、法人・自治体向け事業も展開している。

また、民間フィットネス業界で初めて自社の研究所を設立し、医学・スポーツ科学の見地からさまざまな研究や商品開発(運動プログラムなど)を行っている。その成果はスポーツクラブでの科学的根拠に基づいた運動・スポーツ指導や、スポーツ競技選手の育成等に活かされている。さらには運動・スポーツに関する研究だけでなく広く人々の健康づくりに貢献できるよう研究を行っている。

セントラルスポーツではこれまで幅広い年代の方々の健康づくりをサポートしてきた。2019年に創業50周年を迎え、今後さらなる発展を目指し、自社運営施設の内外を問わず、多くのお客さまの健康づくりに寄与していく。