一般社団法人Pilates Alliance会(以下、ピラティスアライアンス)は東京都の表参道、神奈川県の鎌倉にピラティス専門のスタジオを構え、インストラクターの育成にも力を入れている。そこで代表理事を務める高田香代子氏は、株式会社プロティア・ジャパン(以下、プロティア)の新商品であるPower Plate Moveを活用したピラティスのワークショップを開催している。昨今のピラティスブームは、若年女性、低体力者のみならず、アスリートにまで及んでいる。
そのなか、Power Plateとのコラボにより、ブームにさらに追い風を吹かせるだろう。
今回は、高田氏にその相乗効果や可能性を訊いた。
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一般社団法人 Pilates Alliance 会代表理事高田香代子氏
身体の深部に働きかけるピラティスメソッド
「ピラティスの認知度は、昔と比較して圧倒的に高まっています」。高田氏は開口一番にそう述べる。ピラティスアライアンスのスタジオには、若年女性が多く足を運ぶ一方で、現役の一流男性アスリートも競技力の向上のためにピラティスを行っているという。
「いわゆるアウターマッスルばかりが発達してしまうと、本来の身体に備わるべきバランスが崩れてしまいます。最近のアスリートは、ピラティスによってインナーマッスルの機能性を高めるために取り入れています」(高田氏)
ピラティスメソッドとは、20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によって考案されたエクササイズで、フィジカル面のみならず、メンタル面にも好影響を与えることで知られている。その誕生から100年以上経った現代においても、ボディコントロール力を高めるための洗練された方法として、多くの人に支持されている。
「グループレッスンを行う場合、気をつけなければいけないのは、参加者の『共通項』です。ピラティスの効果は睡眠の質の向上や、体調不良の改善など多岐に渡るため、その人に合ったレッスンの提供が求められます」と高田氏は言う。
トレーナーの経験・スキルをPower Plate がカバーするわけ
ピラティスは確かに素晴らしいエクササイズだ。しかし、ピラティスに詳しい人材がいるフィットネスクラブはいまだに少ない。
「しっかり指導できる人材は明らかに足りていません。特に、身体の深部にしっかりと効かせられる動きの指導と、本当に効かせられているのかの見極めは難しいのです」と高田氏は話す。
「しかし、それを補ってくれるのがPower Plateです。床で行うピラティスとは比較になりません」と太鼓判を押す。何がそこまで違うのだろうか?
高田氏の言葉を借りれば、「特別な知識や経験がなくても、意識することが難しい筋肉にアプローチすることができる」ことだ。Power Plateの独自技術として知られる「3次元ハーモニック振動」と、身体のコアに働きかけるピラティスの相性はまさに抜群なのである。
「『Power Plateもピラティスも理解していないと扱えないのではないか?』と皆さんは誤解しやすいのですが、むしろ逆です。Power Plateの上でピラティスの動きを行うことで、最新マシンの性能が、知識やスキル不足を補ってくれるのです。Power Plateを活用したスタジオレッスンを提供できる環境が整っているのであれば、ぜひ取り入れてほしいところです」と高田氏は、熱く話す。
低体力者のリハビリテーションにも短時間で確実にアプローチ
Power Plate×ピラティスはフィットネスクラブのみならず、クリニックやリハビリ施設でも活躍している。振動プレートの上に仰向けに寝る姿勢が効果を発揮しやすいというが、それ以外のピラティスの動きを取り入れることで、「飽きずに楽しく続けられる」と参加者から好評を得ている。ピラティスは立位よりも座位のエクササイズが多いため、低体力者にも相性がよい。
「座位であってもしっかり効かせられることで、やっている最中はキツいと感じるのですが、エクササイズ自体は30~60秒と短時間で済むため、翌日に過度な疲労が残るわけではありません。時短をしつつ、しっかりと効果を実感いただけているようです」と高田氏は付け加える。
新たな顧客層として若年女性を獲得
最後に、Power Plate×ピラティスの今後の可能性について訊いた。
「総合型クラブはジムエリアの24時間化で、若年男性は以前よりも獲得できていますが、若年女性はなかなかリーチが難しいと考えていると思います。そこを解決するのが、本プログラムだと思います。私が講師も担当しますので、ぜひ足を運んでください。確実にインナーに効かせられることで効果が高まり、顧客満足度が高まり、そしてリピート率が高まる好循環を生み出す可能性をもっています。皆さんのジムにも新しい風を吹かせてくれるでしょう」と述べ、高田氏は締め括った。