アフターコロナでも、アメリカのニューヨークで出店を続けるクラブがある。ライフタイムフィットネスだ。「Deliver whole healty way of life(健康的な生活を送るすべての方法を提供する)」をコンセプトに、自分の居場所となるクラブを作っている。
—他の多くのジムが閉鎖に追い込まれる中、ライフタイムは出店を加速しています。何が違うのですか?
「ライフタイムでは、健康的な生活に必要なものを提供し、何より、いつでも来たくなるような居心地のいい環境づくりをしてきています。それを提供するには、さまざまな要素がありますので、チームメンバーがとにかくメンバーの方々の体験価値を大切にし、ライフタイムが『健康的な生活』の答えになることを目指しています。コロナ禍でも、メンバー、従業員、土地オーナーの方々との関係を大切にしてきました。政府からは何のサポートも得られませんでしたが、すべての関係者とベストな関係を保ち、ブランドイメージを大切にしてきました。サービスの質も向上させ、フルサービスのスパのような雰囲気や、カフェもフルサービスレストランのような雰囲気、キッズエリアでのサービスも含め、家族で居心地よく過ごせて、『自分のクラブだ』と感じられるクラブづくりをしています。ライフタイムは、運動をしに来るだけのジムではないのです」
―コロナ禍を経て、変わった部分はありますか?
「メンバーの方々は、人間として身体活動を必要としていますし、人と関われるソーシャルな機会も必要としています。ですので、メンバーは必ず戻ってくると信じ、疑ったことはありませんでした。そのため、この3年間も、しかるべき改善と革新を続けてきています。コロナ禍で多くのジムは、守りに入ってしまい、新しいことにチャレンジできていないところも多いですが、ライフタイムでは、何の妨げもなければ創造していただろうことに焦点を当て続けてきました。コロナ禍で、デジタルへの移行のニーズは高まりましたが、すべてがデジタルに置き換わるわけではありません。ライフタイムでは、リアルとデジタルを統合して、リアルのライフタイムでできることに、デジタルでもアクセスできる環境を整えました。『ライフタイムデジタル』では、クラブにいるインストラクターのレッスンも受けられますし、メディテーションや健康プログラムなど、あらゆるコンテンツや情報に、1つのアプリからアクセスできます」
―30周年を迎えますが、これまでの最大のチャレンジや課題は何でしたか?
「常に自分たちのミッションを忘れないことです。創業当時から、フレンドリーでウェルカムな雰囲気や、何かを学べたり、健康を維持するうえでのさまざまな機能が備わっている環境を提供したいと思ってきました。生後90日の赤ちゃんから90歳の方々までの幅広いニーズに応えたいと。そして常にメンバーの視点に立つことにコミットしてきました。組織のあらゆるチームメンバーがこのコミットメントを持っています。この原則から逸脱したことはありませんし、今後も変わらずチャレンジしていきます」
The Walk and Talk:Life Time CEO/ chedder newsより抜粋
https://cheddar.com/media/the-walk-and-talk-life-time-ceo