多国籍スポーツウェアの最大手2社は、世界中の健康、フィットネス、ウェルネス市場に手を広げるつもりだ。ナイキは、ロサンゼルス、パリ、シンガポール、ソウルなど、主要都市で1,000人以上のトレーナーを雇用する計画を発表した。

「ナイキ・ウィメンズの消費者から得た洞察にインスパイアされたナイキ・ウェル・コレクティブは、どのような定義であれ、すべての人のウェルネス・ジャーニーをサポートするようにデザインされています」と、ナイキウーマンのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのエイミー・モンターニュ氏はこう話す。

さらにモンターニュ氏は、「ホリスティック・フィットネスとは単なるスポーツではなく、身体、心、そして人生に焦点を当てたものだと私たちは知っているのです」と付け加える。

また、ナイキは、ムーブメント、マインドフルネス、栄養、休息とつながり、リプロダクティブヘルスなどの専門家である学者、研究者、科学者、医療専門家とも協力している。ナイキによると、ウェル・コレクティブは小売、ソーシャルメディア、ナイキアプリのコンテンツ、ナイキランクラブ、ナイキトレーニングクラブをサポートするという。

研究はナイキ・スポーツ・ラボで行われる。「私たちは、人々が最高のガイダンス、イノベーション、体験、コミュニティとのつながりを得ることができる、信頼できるサポートネットワークになりたいと考えています」とモンターニュ氏は語っている。

この動きは、ナイキがアディダスやレズミルズと競合関係になるかもしれないことを意味している。

レズミルズ社は最近、アディダスとの間に、ライブとデジタルの両方で強化された体験を提供することによってワークアウトに革命を起こすことを目的とした協業に合意したことを報告している。

全世界で3億人の会員を持つadidasの無料adiClubで、デジタルLes Mills+フィットネスオンデマンドプラットフォームが利用できるようになる。これによりadiClubの会員は、没入型でパーソナライズされたフィットネス・ソリューションにアクセスできるようになり、ワークアウトの報酬も得られる。

「アディダスのスポーツウェア、フットウェア、アクセサリーの最新イノベーションに支えられながら、adiClub会員のために、ライブトレーニングの利点とデジタルサービスの機能を組み合わせた新しいテクノロジーを取り入れることができます」と、アディダスのスポーツウェア&トレーニング担当グローバル・シニア・ゼネラル・マネージャーのエイミー・アラナ氏は言う。

「このベンチャーの一環として、私たちは、トレーニングが提供する身体的・精神的ウェルビーイングの恩恵を誰もが受けられるようにするという私たちの使命を支える次世代の行動を開拓する、新しくユニークなワークアウト体験を創造することにワクワクしています」(アラナ氏)。