ココロとカラダを整えるコンディショニングサロン

かつてコンディショニングと言えば、「アスリートが競技パフォーマンスを高めるもの」という印象もあった。しかし、コンディショニングに特化したクラブの台頭もあり、最近では、一般生活者にも広がりを見せつつある。株式会社IMK(以下、IMK)は、雑誌『Tarzan』の連載を20年以上務め、これまで数多くのアスリートやモデルなどのトレーニングに携わってきた齊藤邦秀氏をTOPパートナーに据え、IMK CONDITIONをオープンした。人々の生活を豊かにする新しいコンセプトのコンディショニングサロンだ。

  • 株式会社IMK
    IMK CONDITION TOP パートナー
    齊藤邦秀氏
     

コンディショニングでココロとカラダを整えるジム

2023年10月31日、IMKは、乃木坂駅より徒歩2分の好立地に、IMK CONDITIONをオープン。業界でもトップノッチのトレーナーである齊藤氏をTOPパートナーとして据え、盤石の状態でスタートを切った。

同クラブのコンセプトは、「山と海と川」だ。内装は、自然を感じることができる設計となっており、床は凹凸のある芝生で、スクリーンには波打ち際の映像を投影し、波が揺らぐ音も聴こえてくる。コンディショニングに特化したクラブながら、身体的なアプローチに留まらず、精神面にも着目している。

齊藤氏は、「多くの人々が、ハードな現代社会の中で、非常に忙しい日々を過ごしています。そのため、人間が本来持つべき身体の機能を失っている状態です。IMK CONDITIONは、コンディショニングによって、本来の人間の機能を引き出し、不定愁訴やメンタルヘルスの低下を軽減し、人々の生活を豊かにすることを目的としたコンディショニングサロンです」と話している。

日々の生活に追われ、食事や睡眠もままならない状態の人も多い現代。これでは、生活を豊かにしていくことは難しいだろう。

ウェルネスを高めるには失われた機能を取り戻そう

IMK CONDITIONでは、入会後3つのステップでセッションを行う。まずはコンディショニングチェックと称し、専用の機器を用い、抹消血液循環や自律神経機能を計測する。また、姿勢分析アプリによって、矢状面・前額面の姿勢を計測。何となく感じている不調を見える化することで、顧客自身の課題を認識させ、目的意識を高めることができる。

計測後は、アセスメントを行う。コンディショニングパートナーが、測定結果を客観的に分析し、それぞれに合わせたメニューを提案する。

そして、最後にコンディショニングセッションに移る。アセスメントをもとに、2,000種類の運動メニューの中から、オートクチュールのメニューを提案する。特徴的なのは必ずしも運動メニューではないことだ。人によっては、1回70分のセッションを、リラクゼーションで終えることもあるという。

「まずは、身体が変わった感覚や、コンディショニングが気持ちいいということを知ってもらう必要があります。また、大自然をイメージした、でこぼこの床の上を歩いているだけでも、本来の人間の機能が戻り、コンディションを高められる空間にしています。人間が本来持っている失われた機能を戻すことができれば、不定愁訴は軽減し、メンタルヘルスも高まります。こういったことが、生活を豊かにし、ウェルネスを高めていくのです」

すべての人々に幸せな人生を提案したい

IMK CONDITIONは、1セッション19,800円。セッションの終了後は、シャンパンやミネラルウォーターなどの厳選された飲料が、フリードリンクとして楽しめる。

また、店先にはオープンテラスを設置し、太陽光を浴びることができる。

建物内外を含め、自然を意識した施設設計だ。

「セッション終了後には、お酒も楽しめるようにしています。『身体を動かす場なのによいのか?』と聞かれることもありますが、適度な飲酒は、リラックス効果を高め、適切な高揚感を得ることができます。身体だけではなく、心のコンディショニングもできる空間にしたいのです」と齊藤氏は、笑顔で語る。このコンディショニングサロンは、未だ一般的なものとは言い難い。しかし、社会的意義が高く、「すべての人に幸せな人生」を提案する施設なのだ。

コンディショニングサロンが全国に増え、人々が手軽にウェルネスを高めることができる社会になれば、日本はウェルネスの先進国になれそうだ。