フィットネス業界においてはおそらく新型コロナウイルスによる直接的な罹患よりも、首相や専門家会議、マスコミ等の言動・報道のよる風評のほうが被害が大きなものとなることがほぼ確実視されます。こうした状況を招いた関係者らは、責任を自覚し、反省したうえで、今後、確実なケアやサポートを提供していただきたいと思いますが、それとは別に、我々フィットネス関係者は、主体的にこの難局を乗り越えていかなければいけません。

不安や恐怖は先が見通せないから来るので、ファクト、アクション、ゴール のそれぞれを可視化することが必要でしょう。これらを見える化できると、モチベーション高く未来に立ち向かえるようになるのではないでしょうか。この数日間、新型コロナウイルスについて、タイムラインに書いてきたことを、以下にまとめてみたいと思います。

ファクト

  1. あたかも「スポーツジム」が感染源であるかのように想起させる報道など、不確かで思慮を欠いた発言や情報提供が、政府、専門家会議、マスコミなどから拡散し、インフォデミックとも呼べる状態となり、大きな混乱を招いている。
  2. 新型コロナウイルスは、空気感染はほぼない。また、感染力はインフルエンザ並みにあるものの、80歳以上の高齢者で特定疾患をもった人以外の健常者がすぐさま死んでしまうほどの強い病原体ではない。
  3. 感染者数や被害状況などの現状が中心に報告・報道されていて、不安や恐怖を招いている。その一方、回復数や治療法、予防法などの報告・報道が少ない。
  4. 各フィットネス施設の一部、または全部が営業を一定期間休止。雇用の安定や事業の継続が危ぶまれ、脅かされている。
  5. 各フィットネス事業者が、事態収拾に追われ、将来につながる業務に手をつけにくい状態になっている。

 

アクション

  1. 国や自治体、関係組織など、まわりの情報に惑わされることなく、自分の頭で考え、意思決定する。自分がコントロールできることで状況を打開していく。
  2. FIAのガイドラインなどに沿って、施設・運営の安全性を維持する。自身も、免疫力を維持するための生活習慣(運動・睡眠・栄養・人とのつながり・笑い等)をする。運動を含めた適正な生活習慣の必要性と具体的な方法を伝える。
  3. 感染者数や被害状況といった負の側面だけでなく、こうしたら罹患しにくい、罹患しなかった、こういう治療でこれくらいの人が治ったという報告 ・報道もする。
  4. 事業を継続するために、できる限り安全性を担保したうえで、できる範囲で営業を継続する。オンラインによるクラス提供や外気を採り入れ換気をよくしたうえでのスタジオでのレッスン提供、屋外でのクラス提供、オンラインコミュニティの構築、地元テレビ局や新聞社などとコラボしてのレッスン提供や記事提供などに取り組む。インストラクターらの休業補償やワークシェアを実施する。政府や自治体等の補償制度の適用を申請する。
  5. リモートワークの体制構築や経営・運営に関する学習と計画の立案、新業態の企画開発など、これまでに取り組みたかったけれどなかなか時間がとれなかったことで将来的に重要なことに取り組む。

 

ゴール

  1. 顧客一人ひとりとエンゲージメント(つながり、絆、相思相愛)があるフィットネスクラブやインストラクターになる。
  2. 運動の価値ーとりわけ、免疫力の維持やストレス解消などー が、これまで以上に多くの生活者・勤労者に伝わっている状態にする。
  3. フィットネスクラブやインストラクター、医療従事者の価値が、これまで以上に多くの生活者・勤労者に伝わっている状態にする。
  4. 今後、同様なリスクが再びフィットネス業界を襲ったとしても、安心して事業や雇用を継続できる体制を構築し、フィットネス施設をもっとも安全で、楽しい場所にする。また、フィットネスという職業をより安定的で、楽しいものにする。
  5. VUCAやアフターデジタルといった時代にも、顧客や従業員らや社会から必要とされる経営・運営をするフィットネス企業になる。

 

このピンチをチャンスと捉え、ゴールを見据えて、前向きに取り組んでいこう!

フィットネスビジネス編集長古屋のFacebookより引用(3/4 16:25 投稿)

※編集部コラムは、最新号刊行のお知らせや本誌の見どころ記事だけでなく、フィットネスビジネス編集長 古屋のFacebookでの投稿を中心に、編集部が得た気づきや学び・フィットネス業界への想いの丈を発信したものとなっております。