新規利用者の獲得・スタジオの空き枠有効活用など、フィットネス各社の経営課題を解決

Mindbody ClassPass Japan合同会社(以下、同社)は、世界中のフィットネス・ウェルネス・ビューティの体験利用ができるサブスクリプションサービス「ClassPass(クラスパス)」の提供を9月から開始した。利用者は様々な店舗のクラスやスパ・サロンといったサービスを手頃な価格で好みに合わせて利用することができる。フィットネス各社にも大きなメリットをもたらすClassPass。その魅力と展望に迫る。

日本国内、200店舗以上で利用が可能

アメリカ発のClassPassは、世界で6万6000以上のパートナーと提携、サービス導入は日本で30カ国目になるが、提携パートナーへの累計売上貢献は、約2000億円を超える。複数のメンバーシッププランの中から、利用者は希望のプランを選択し、そのプランに応じて付与されるクレジットを消費する形で、様々なクラブ・店舗のクラスやサービスを利用できる。日本国内ではすでに、首都圏で200店舗以上のサービスの利用が可能となっている。

Mindbody+ClassPassのCFOトム・アヴェストン氏は、「ClassPassは、最高の形で利用者に対してフィットネス・ウェルネス・ビューティの体験を提供できるプラットフォーム。

パートナー企業に対しては、売上向上・空き枠を有効活用し新たなファンを創出することができるサービス」と話す。

既存ユーザーの50%以上はフィットネスのスタジオ初心者、90%以上はClassPassを通じて今まで知らなかった・体験したことがなかった新しいスタジオ・ジムを見つけているという。

福利厚生の一環としてClassPassを法人で活用することにより、従業員の健康増進や事業の成長促進に期待ができるのも注目したい点だ。

あらゆる課題解決に役立つサービス

「ピラティスやヨガ、パーソナルトレーニング・ボクシング・インドアゴルフ・ダンス・サウナ・スパなど、バラエティあふれるジャンルのサービスを、1つの会員でご利用できることが特徴」と同社カントリーマネージャーの川口和城氏。

ライフスタイルに合わせて選べるプランを数多く用意しているが、余ったクレジットは翌月に繰り越すことが可能。もっと今月利用したい、という方はクレジットを追加で手軽に購入することもできる。フレキシブルな活用は、利用者にとって大きな魅力である。

国内外問わず、様々なフィットネス・ウェルネスのレッスンをアプリで簡単に予約することができる点は、ユーザーに若年~中年が多いことにリンクしているといえるだろう。

このサービスにおける利用や予約の特徴は、フィットネス各社が抱える新規利用者獲得・退会者阻止・継続利用率アップ・空き枠の有効活用といった経営課題の解決に役立つはずだ。

フィットネス参加率の向上へ

サービス開始にともない、パートナーとして参画している「the SILK(ザ シルク)」を展開する株式会社HYVの代表取締役である茅野航平氏、「UBX(ユーボックス)」を展開する株式会社UBX JAPANのCOOである倉岡征克氏は、現在運営している店舗の利用率アップやインバウンド需要の拡大に加え、今後の出店拡大に向けても、ClassPassに絶大な期待を寄せている。

「展開する都市の拡大を図っていきたい」とトム・アヴェストン氏。少子高齢化の日本において、さらなるフィットネス参加率アップに向けて、利用者にとってもフィットネス各社にとっても魅力あふれるサービスの拡充になることを期待していきたい。