日本国内において、フィットネスクラブはジムやプール・スタジオがあって、運動する施設と認識している生活者が大半だろう。しかし、先進国といえる欧米ではコロナ禍を経て「フィットネスクラブ」から「ウェルネスセンター」へと、クラブに対する顧客からの見え方を変えようとしている。決してリカバリー系のハードだけを揃えればいいわけではなく、対象顧客の期待や課題、目的を解像度高く明らかにして、それに対応と提供を工夫していくことが大切だ。独自の視点でリカバリーとリコンディショニングに取り組む事例に迫っていく。
ユーザーの“回復”を支える設計思想
トレーニングを楽しむ人々にとって、重要なのは「鍛える」だけでなく「回復する」こと。同社営業部で部長を務める丹羽氏は「中高年層を中心に、疲労や関節の違和感など“リカバリー”への関心が急速に高まっている」と話す。
ラグザスは、関節テーピング®技術を組み合わせた独自設計により、着用するだけで筋肉や関節をサポート。運動時のパフォーマンス維持や日常の疲労回復を促進する。長時間のデスクワークや立ち仕事でも快適に着用でき、一般生活の中でも効果を実感できるのが特徴だ。
また、ラグザスTシャツの生地には綿とポリエステルをブレンドし、カジュアルさと機能性を両立。一般的なポリエステル100%のリカバリーウェアよりも自然な質感で、トレーニング前後や普段着としても違和感なく着用できる。Tシャツのほか、パジャマやコンプレッションウェアなど、多彩なラインナップも魅力だ。
「リライブ加工」サステナブル素材の融合

ラグザスは、累計販売枚数300万着を超える「リライブウェア」に使用されている「リライブ加工」を施した高機能ウェアだ。一般的なリライブシャツと同等の効果を持ちながら、鉱石の使用量を約2倍に増やすことで、より高いリカバリー効果を実現している。この加工技術は、血流促進や疲労軽減を目的とした“着るコンディショニング”として多くの実績を誇る。
さらに、米国デュポン社が開発したトウモロコシ由来のサステナブル繊維「Sorona®(ソロナ)」を採用。非食用のトウモロコシのデンプンを主成分とすることで、石油由来原料の使用を抑え、環境負荷を軽減している。同氏は「地球にも身体にも優しい素材であることが、これからのウェルネスウェアには欠かせない視点」と語る。接触冷感やソフトな肌触りも加わり、機能性・快適性・社会性を兼ね備えたプロダクトに仕上がっている点も見逃せない。
着るだけで“整う”という新しい体験へ
ラグザスの強みは、「リライブ加工」と、「通常の2倍の鉱石量」、そして関節テーピング技術の三位一体構造にある。これにより、優れた体感効果と安定した着用感を生み出している。同社では、年内に一般医療機器の認証取得を予定しており、機能性ウェアとしての信頼性をさらに高めていく方針だ。「私たちは単にリカバリーウェアをつくっているのではなく、着ることで“身体が整う”という体験を届けたい」と丹羽氏。
ラグザスは今後、フィットネスや医療、介護、そして日常生活のあらゆるシーンで“ウェルネスを纏う”という新しい価値を広げていく。加えて、国内外の市場にも視野を向け、ジャパンブランドとしての信頼と技術力を発信していく構想も進んでいる。
クラブへのOEM提供と多領域に展開
ラグザスは今後、販売チャネルの拡大を予定している。すでに大手フィットネスジムチェーンへのOEM提供が決定しており、同社専用生地を使用した特別モデルもリリース予定だ。
「OEMにも力を入れ、クラブやジムのオリジナルウェアを小ロットから対応していきたい。会員の方々が“着てみたい”と思えるデザインを提案したい」と丹羽氏は意気込む。
さらに、ピラティスやヨガスタジオ、介護施設などへの展開も構想中だ。ファッション性とリカバリー効果を兼ね備えたウェアとして、幅広い層へのアプローチを進めていく。特に高齢者層が多い施設では、会員エンゲージメントを高める新たなツールとしての期待も高まっている。将来的には企業の福利厚生ユニフォームやホテル向けリカバリーウェアとしての展開も視野に入れている。
「回復」「快適」を纏えるラグザスが、事業者にとって、会員満足とブランド価値を高める一手となるだろう。
◆お問合せ
株式会社ユアーショップ
Tel.06-6435-9905
https://your-shop.info/