株式会社ルネサンスが、2021年3月18日に公表した「事業開発型社外留学制度」を活用し、本年6月より、SOMPOホールディングス株式会社(以下「SOMPOホールディングス」)の子会社であり、介護事業を担うSOMPOケア株式会社に対し、運動指導・サポートを担える同社の中核社員をケアスタッフとして常駐配置した。

1.背景・目的

同社とSOMPOホールディングスは、2020年7月の資本提携を機に、同年10月に業務提携契約を締結し、両社の強み・ノウハウを活かした現行サービスの進化とデータ・エビデンスに基づく認知機能低下予防、生活習慣病などの予防、身体機能改善事業の創出・展開に取り組んでいる。今回さらなる協業の推進のため、本取組みを実施することとなった。

2.本取組みの概要

(1)社外留学開始時期と期間

同社の社員が、2021年6月から10月にかけてSOMPOケアへ順次社外留学を開始。期間は最低1年間を予定している。

(2)対象者と人数

最大50名程度の予定。第1弾となる6月は、11名の社外留学が決定している。

(3)配属先と業務内容

配属先はSOMPOケアの介護付きホームなどとし、通常の介護業務に加えて、同社の社員の強みである運動指導を配属先の施設のご利用者に対して行う。2021年4月に開始したオンライン運動プログラムのサポートや推進も担う。

(4)期待される効果

同社は社員が介護業務に従事することで介護の知見・ノウハウを、SOMPOケアは、運動の指導・サポートを担える社員から、要介護高齢者に対する運動指導の知見・ノウハウを取得し、相互の事業運営における課題解決、さらには事業拡大や新事業創出につなげることを期待している。

3.オンライン運動プログラム「オンライン健康教室」の展開

同社では、コロナ禍での介護施設などに入居する高齢者の運動不足・ADL(日常生活動作)低下への対応策として、オンラインで運動指導者と介護施設をつなぐ運動プログラムを開発、SOMPOケア施設でのテスト導入、改良を経て、2021年4月に、オンライン運動プログラム「オンライン健康教室」としてサービスを開始した。

現在、「オンライン健康教室」は週2回各60分間、SOMPOケア施設にライブ配信されている。要介護度別に2種類の運動プログラムが提供され、運動指導者とのコミュニケーションを通じて、施設入居者が楽しく運動を継続できることを目指している。

4.今後について

本取組みを含め、同社とSOMPOグループは、今後も協業における具体的取組みの推進や、新たな事業の開発・展開を加速していく。