Les Mills Japan合同会社(以下、レズミルズ)は2021年8月1日より、LESMILLS CONTENT(レズミルズコンテンツ)の提供を日本で開始した。新型コロナウイルス(以下、コロナ)の影響でフィットネスクラブに足を運べない会員さまにも、レズミルズの一部コンテンツをクラブのwebサイトやアプリに埋め込むことで利用可能にする。「世界的に見て顧客は自宅とクラブでエクササイズできるソリューションを求めています。クラブにとってデジタルフィットネスの一つのメリットは、デジタルやプレミアムなどの会員区分を増やすことによる収益アップ、機会創出です」とCEO 大工大育氏は述べている。今回の新サービスリリースの狙いについて、マーケティングマネージャーの野久尾氏に詳しく訊いた。

野久尾彩子氏
Les Mills Japan 合同会社 マーケティングマネージャー

レズミルズのプログラムにデジタルの力を最大限に活用

LES MILLS CONTENTは新時代のフィットネスクラブの強い味方となる新しいデジタルソリューションだ。同サービスを導入しているフィットネスクラブの会員さまは、クラブ内はもちろん自宅でもレズミルズのワークアウトプログラムを利用することが可能となる。

プログラムは自社のwebサイトやアプリに埋め込むかたちで視聴できるようになるため、webサイトやアプリのコンテンツを充実させられるというメリットがある。

自社プラットフォームで管理するため「会員さまがどのプログラムを、いつ見ているかがPV数などのデータで一目瞭然になります。プログラムの人気の傾向を掴むこともできます」と野久尾氏は説明する。

このデータを蓄積していくことで、スタジオ内のプログラム構成の最適化にも役立つであろう。

自宅でもクラブでも、好きな場所でプログラムを楽しむことができる。スタジオに入りづらいという会員さまも、自宅でまずはプログラムを試すことができることから、より親しみやすくなったと言える。クラブと会員さまのつながりを生み、継続率の向上に貢献するだろう。

このサービスを実現できたのは著作権フリーの音源を使用しているためだ。そのような創意工夫とデジタルの組み合わせで実現できたサービスと言えよう。

オリジナルコンテンツを録画配信サービス

LES MILLS CONTENTは映像と音楽のデータを再生できるのみに止まらない。そのデータを利用した「録画配信サービス」が利用できるのだ。主な使い方はLIVE配信とアーカイブ配信の2つ。

LIVE配信はワークアウトプログラムをクラブに所属しているレズミルズ認定インストラクターがリアルタイムで実演している様子を配信できるものだ。会員さまは臨場感を楽しみながら、顔見知りのインストラクターのレッスンを自宅でもクラブでも楽しむことができる。

一方、アーカイブ配信は、LIVE配信の様子を録画し、いつでも自宅で再生できるタイプのもので、時間の制約がなく利便性が高い。

「LES MILLS CONTENTには、コロナによって少なくなってしまったインストラクターの活躍の場を増やすために同機能があります」と野久尾氏は熱く語る。会員さまのエンゲージメントも高まるため、まさにいいこと尽くめだ。

世界的に愛されるプログラムを日本にも広めていく

現在も大手数社と商談中とのことだが、LES MILLS CONTENTは契約クラブのみに限定したサービスではない。いち早く取り入れたのが日本最大級のフィットネス動画サービスを展開するLEAN BODY。幅広いジャンルで数多くのプログラムを配信し、特に女性へのリーチが強いLEAN BODYの会員さまもレズミルズプログラムにアクセスできるようになる。デジタルフィットネスユーザーが興味をもち、クラブでのライブ体験を求めるようになる、オンラインとオフラインの融合が見られるようになるだろう。

webサイトやアプリへの組み込みのハードルさえ乗り越えれば、会員さまにもクラブにも数多のメリットをもたらしてくれる。プログラムのタイムスケジュールは、データ分析で最適化するのが新時代のフィットネスクラブのスタンダードになるからだ。

また、今までのところBODYPUMPやBODYCOMBATなど6プログラムの展開だが、今後はラインナップが充実されていく。コロナをピンチと捉えるのではなく、デジタルの導入という変革のチャンスと捉えることもできる。

このようなチャンスに、今こそLESMILLS CONTENTを導入してはいかがだろうか。世界中で愛されるワークアウトプログラムが、日本でも自宅でできるのであれば、夢のようではないか。