株式会社オージースポーツ(以下、オージースポーツ)はコ・ス・パ松井山手を2021年4月に24時間営業に生まれ変わらせ、新スタートを切った。同社として初めてとなる総合型×24時間のモデル展開に伴い会員種別を刷新。感染症対策およびセキュリティ面では、顔認証・チェックイン・検温を同時にこなす両備システムズが採用されている。24時間化・安心の担保・利便性の向上により従来ではリーチが難しかった若年層の取り込み効果について訊いた。
24時間化した総合型クラブの魅力とリニューアル後の反響
コ・ス・パ松井山手はJR西日本学研都市線「松井山手」駅から徒歩1分に構える総合型クラブとして地域に親しまれてきた。25mプールは6レーンあり、ジムエリアにはスタジオ、ファンクショナルエリア、バイクスタジオ、加えてサウナやマッサージチェアといったリラクセーションも提供しており、充実した設備が自慢である。
そのなかで、24時間営業へ舵を切った経緯は何だろうか?
「実は、同じ商圏内にあった24時間ジムが今年の1月に閉店となりました。そこに通われていた会員さまが行き場を失ってしまったのです」とフィットネス事業部担当マネジャーの臼井氏は話す。
オージースポーツは24時間ジムFITBASE24の運営を17店舗しており、同業態のノウハウも蓄積してきた一方で、総合型の24時間化は初の試みだが、地域のニーズに応えることを最優先にリニューアルを決断。そこからは早かった。3月に約1週間だけ工事のために臨時休業するも、4月からは生まれ変わった姿であるコ・ス・パ松井山手24として営業を再開した。
そこからの反響は、今でも堅調に推移している会員数に表れている。「今まで獲得が難しいとされていた若年層の取り込みができており、地域ニーズに応えた施設は見学後の入会率も高いです」と臼井氏は胸を張る。
先ほど紹介した総合型の充実した設備に24時間利用可能な利便性が合わさっているため、会員さまは納得して入会するようだ。しかも、価格がリーズナブルなことが決め手。その仕組みを見ていこう。
好みのトッピングを会員さまが追加注文していく仕組み
リニューアルオープンに合わせて、会員種別も一新した。こだわりは、それぞれの会員さまが自分の好みに合わせて最適なプランを選択できることだ。
一方で、基準となるプランはレギュラー会員5,400円(税込5,940円)とわかりやすい。総合型の設備が漏れなく利用できてこの価格を実現できるのは驚きを隠せない。
このメインとなる部分に、自分の好きなトッピングを付け加えていくことができる。例えば24時間利用を可能にするには、レギュラー会員+1,600円(税込1,760円)のプランを選択できる。初心者向けには、少人数スクールのFitBuddyを実施。
また、レッスンを受講したい会員さまには、月に4・8・12回のコースからトッピングの選択が出来る。自分に最適なものが見つかり、継続率向上に、トッピングシステムが寄与している。
両備システムズが支える24時間ジムのオペレーション
この優れたコストパフォーマンスのジムを実現するのに一役買っているのが両備システムズ。顔認証・チェックイン・検温をすべて同時に一瞬で済ませることができる。
リニューアルオープン前の店舗では、これらの作業すべてスタッフを介して行っていた。ときにはフロントに行列ができることもあったという。
これを解消することで、会員さまの利便性の向上と、感染症対策およびセキュリティの安全性を担保している。37.5℃以上の体温を検知したらチェックインできず、顔認証によってなりすまし利用も防止することができるからだ。
そして、両備システムズは直近でさらに嬉しい業務効率化を実現している。それは、会員さま自身にスマホから顔写真を登録してもらえるようになったことだ。想像するだけで、いかに業務がスリム化するのかがわかるだろう。
「松井山手24の成功事例を踏襲し、10月からは新たに5店舗を24時間対応にリニューアルします。両備システムズによる効率化がなかったら、途方もない時間を割いていたと思うとゾッとしますね」と臼井氏は笑いながら話す。
両備システムズは今後、会員さまとのコミュニケーションが図れるアプリもリリース予定であり、両社の動向には目が離せない。