遊びを通して、子どもたちが主体的に活動できるように支える「プレイリーダー」が注目されている。フィットネスクラブを含めた大人は、今子どものために何をすべきか。子どもの発育発達に詳しい山梨大学中村和彦氏に訊いた。 

遊びの消失により運動の楽しさを知る機会がなくなる

1980年代半ばから子どもの体力・運動能力が低下していることが問題になっているが、子どもの環境に大きな変化が起きたのは、’70年代後半から遊びがなくなり始めたことに因るものだという。

「勉強やスポーツなど、いわゆる習い事を始める子が増え、ちょうど同じころから道路での遊びが禁止されました。そして、テレビゲームが誕生します。それにより、鬼ごっこや