ウシオ電機株式会社(以下、ウシオ電機)は光のソリューションカンパニーとして、1964年の創業以来、様々な社会課題を解決してきた。そして、新型コロナウイルス禍(以下、コロナ禍)において、 2015年より開発を始めた、人体に害のない紫外線による抗ウイルス・除菌技術「Care222®」を搭載した製品が販売開始され、注目を集めている。同社の営業担当として活躍している谷口智昭さんに迫った。

製造現場の勤務を経て製品と部品の営業担当に

現在、ウシオ電機で営業業務を行っている谷口さん。学校を卒業した 2001年に同社に入社してから15年間、播磨事業所の製造の現場に勤務していた。入社から7年間は製造ラインでランプをつくる業務に従事し、その後、生産管理、資材購買などを行っていた。

5年ほど前、同社が光の技術を応用展開した環境衛生事業をスタートさせるタイミングで、営業担当として東京に転勤。エキシマランプを応用展開した光オゾン脱臭・除菌装置「XEFIRIA (ゼフィリア)」と抗ウイルス・除菌用紫外線照射装置「Care222® iシリーズ」をメインに、施設や代理店への営業を行っている。また、メーカーと組んで「Care222®」技術のコアとなる光源を搭載した除菌機能付きの製品を世に出すためのB to B営業も谷口さんの仕事だ。

お客さまのリアクションに救われ営業の仕事にやりがいを感じる

入社15年目で初めて営業担当になった谷口さんは、当初それまでとの業務の違いに戸惑うことも多かった。「商品知識が十分でないのにお客さまのところへ行かなければならず、配属から半年ほどは正直、嫌だと思うこともありました。でも次第に慣れるとともに、お客さまのリアクションに救われることもあり、現在は楽しめています」

オゾンの力でにおいを取るXEFIRIAは、ホテルなど宿泊施設からの需要が大きい。特にコロナ禍以前は、香水のにおいがきつい、禁煙ルームなのに喫煙していてにおいが残っているなどの問題があるなか、XEFIRIAを使用することでスピーディーに脱臭できると高い評価を得ていた。
「私が営業になったころは、まだ試作機段階だったのですが、早期に量産化してほしいという希望を多数いただきました。お客さまから評価していただくことで、やりがいも出て、営業の楽しさを感じられました」

エキシマランプを応用展開した XEFIRIAとCare