2022年5月に新規オープンしたClub Pilates 西葛西店(以下、西葛西店)でジェネラルマネージャーを務める澤﨑さん。同店のオープニングスタッフとして立ち上げ業務に携わり、現在はスタッフの育成やスケジュール管理など店舗運営に奮闘している。そんな澤﨑さんのキャリアや考え方をクローズアップする。
接客の原点となったウェディングプランナー時代
澤﨑さんのキャリアは、現職でフィットネスクラブのマネージャーをしている人のなかでは、少し異色とも言えるかもしれない。澤﨑さんは大学時代、国際コミュニケーション学科に所属し、ホテル業やサービスなどについて学んでいた。スポーツも中学時代の部活動以降はあまり縁のない生活を送っていたという。
大学を卒業後、就職したのはブライダル業界。ウェディングプランナーとして、走り始めた。「もともと、人と関わるのは好きだったので、サービス業は向いていると思いました。幸せの絶頂にいるお客さまに、さらに喜んでいただくためには、何をしなければならないか、常に考えていました」
ウェディングプランナーとして接客を続け、お客さまとの関係性の構築の仕方を学んだという澤﨑さん。この頃はフィットネス業界に就職するとは少しも考えていなかったそうだ。
会員として通ったフィットネスクラブで居心地の良さを感じる
新卒から多くの結婚式を担当し、ウェディングプランナーとして順風満帆だった澤﨑さんに、急な転機が訪れる。’20年に澤﨑さんの務める結婚式場が閉鎖となり、その年に式を予定していたお客さまの結婚式がすべてキャンセルになってしまう。「これまでの人生で一番の挫折を味わいました。すでに良好な関係を築いて、結婚式を楽しみにしてくれているお客さまに、自分からキャンセルの連絡をしなければならない状況に心が痛みました。お客さまの居場所を失くしてしまうことが、とても辛かったです」幸い、そのお客さまは、澤﨑さんの担当で、同じ会社の別の式場で結婚式を挙げることができたが、このことがキャリアについて考えるきっかけになったという。そして閉鎖時、担当していた最後のお客さまの結婚式を終えた後、澤﨑さんは5年務めたブライダル業界を去る決断をする。
その後、時間に余裕のできた澤﨑さんは自身と向き合う時間をもつため、フィットネスクラブに通い、ヨガを始めた。「これまでお客さまと向き合うことばかりで、自分と向き合うことを