砲丸投げの記録と化学工学の専門知識を履歴書に書けるトップビジネスコンサルタントはそう多くはないだろう。もちろん、カサンドラ・ワルティ氏は、ありきたりな方法でフォーチュン100社の顧客リストを作り上げたわけではなかった。

ジョージア工科大学で陸上競技の一部選手だったワルティ氏は、同校で化学工学の学士号を取得し、CPG業界の大企業で何年も働いた。特に困難な買収劇(買収額50億ドル)の最中、ワルティ氏は、組織改革の重圧に耐え切れず、キャリアを放棄しそうになったことがある。

しかし、あるきっかけで考え方が変わり、ベストセラー『チェンジ・エンスージアズム:リーダーシップと成功のために感情の力を活用する方法』にその哲学を記すことになったのである。

 

CBI:「変化への熱意」の哲学は、どのようにして生まれたのですか?

カサンドラ・ワルティ氏(以下、ワルティ):私は、自分の経歴を活かしつつ、自分の生まれ持った才能や能力に合った分野を切り拓く必要があることを、これまでの道のりで出会った指導者たちから学びました。

私は、会社員時代の最大の苦悩と、その苦悩をどのように乗り越えたかを振り返ってみるように言われました。

私の場合、それがまさに大きな買収を経験したときでした。私がそれを乗り越えたのは、感情の力を活用することを可能にする、段階的に組み立てられた心の成長のための考え方でした。

このステップはどのように機能していくのでしょうか?

ワルティ:ステップは、信号、機会を選び、選択することです。シグナルとは、困難な変化を経験するときに直面する、恐怖、苛立ち、怒り、不安といった感情のことです。そして、これらの感情は、自分自身を知り、進化させるための機会なのです。第二段階は、選択肢を比較検討するところです。

ここで私が学ぶべきことは何なのか? 自分の周りで起きていることで、自分はどうすればより良くなれるのか? そして最後のステップは、自分の選択肢に基づいて、どのように前進し、舵を取り、人々を導き、人々にインスピレーションを与えるかを選択することです。

練習として、あらゆる信号に反応する感情と向き合って、常に選択を行