2023年12月2日、東京ビッグサイトTFTホールにて「THE ONE」のセミファイナル・ファイナルが行われた。Les Mills JapanのNo.1インストラクターの称号である「THE ONE 2023 JAPAN」座をかけ、スキルを競い合った。
Les Mills Japanでは、ここ数年コロナ禍により、日本中の才能に溢れる素晴らしいインストラクターたちにスポットライトをあてることができないでいた。THE ONEは、そんなインストラクターに賞賛を送り、さらにインストラクターやメンバー、そしてクラブパートナーとイベントを通してつながる機会を生み出すため、Les Mills Japanが、主催したオーディションだ。
参加の対象者は、Les Millsの提供する「BODY COMBAT™」や「BODY ATTACK™」など、全13種類のうち、いずれかのプログラムライセンスを有する者とし、年齢は不問。全国のインストラクターから、総勢400件を超える応募が集まった。
一次審査の動画オーディション、さらに全国5会場で行われた二次審査のライブオーディションを通過した12名がセミファイナルに進出。激戦のセミファイナルを勝ち抜いた5名がファイナルの舞台で得意のトラックを競い合った。
決勝に残ったのは、本多渚紗氏(FITNESS STUDIO Mimpi所属)、河上侑太氏(Studio TRIVE所属)、新美有基氏(コクールルネサンス名古屋JRゲートタワー所属)、横山蒼弓都氏(スポーツクラブNASなんばパークス所属)、山口真奈氏(Asuemi Fitness Lab所属)の5名。それぞれが、得意のセッションを行った。
並みいる強敵を押さえ、見事THE ONE 2023 JAPANの座に輝いたのは、Studio TRIVE所属の河上侑太氏だ。河上氏は、得意のBODY ATTACKのプレゼンテーションにおいて、エネルギーに満ち溢れていながらも、会場の一体感を生む、素晴らしいパフォーマンスを発揮。その演技は、いちインストラクターにとどまらず、「エンターテイナー」と表現しても過言ではないほど、会場を盛り上げ、その場にいる誰もを魅了していた。
審査員を務めたThomas氏は、「情熱的で愛にあふれ、参加者を巻き込みつつ、持っている運動能力を活かした素晴らしいパフォーマンスでした。表情や声の強さなど、身体の内側からあふれ出るパッションで、みんなをフィットネスに参加したいという想いにさせる素敵なセッションでした」とコメント。東井氏も「素晴らしいフィジカルとエナジー、本当の自分を表現しきった」と太鼓判を押した。
THE ONE 2023 JAPAN初代Winnerに輝いた河上侑太氏は「本当にありがとうございました。インストラクターとして島根から大阪に出てきて、Les Millsのトレーナーになるんだと強い想いでやってきて、本当によかったなと思います。これまで、レッスンを通して皆さまからたくさん学ばせていただきました。皆さまと素晴らしい時間を共有できたこと、自分らしさを表現できて、このような素晴らしい賞をいただけたことをとても光栄に思います」と涙ながらに語った。
河上氏は、Les Mills発祥の地であるニュージーランドへ招待され、オークランドのLes Mills本社で、プログラムディレクターやクリエイティブディレクターと会うことができる。さらに滞在中には、現地のLes Millsジムに通い放題。本場のセッションに参加することができ、さらなるスキルアップは必至だろう。
また、イベント当日は、オーディションのみでなく、一般参加者の参加や物販なども行い、大勢の人が会場を盛り上げた。さらに、来年日本に導入予定となっている「LES MILLS DANCE」が、ファイナルのオープニングアクトとして、日本で初披露された。
海外からのプレゼンターMeno Thomas氏とLes Mills Japanのプレゼンターがステージを飾り、一般の参加者も初めてプログラムを経験する機会となった。
大会の最後には、Les Mills JapanのCEOを務めるリー・ニュエン氏が登壇。「この大会に携わっていただいた、すべてのインストラクター、クラブパートナー、一般参加の皆さま、大会運営チーム、アディダスをはじめ、すべてのスポンサーの皆さまに感謝いたします」と感謝の辞を述べた。
さらに、「インストラクターは、心臓であり血液であり、Les Millsの大切な一部です。多くの人々を健康にするために、日々努力をしており、そしてそれは、私たちの理念であるCreating a Fitter Planetにつながるのです」とコメント。
最後にリー氏は、日本語で「皆さま、どうもありがとうございました」と締めくくった。
コロナ禍で、一時的に下火になってしまったフィットネス業界だが、この熱いインストラクター達が、フィットネス業界を再び燃え上がらせてくれるだろう。「THE ONE」は、そんな希望を感じずにはいられない、素晴らしい大会であった。