穏やかに業績が回復、成長のための基盤整備を急ぐ
2025年3月期第2四半期の決算概要
上場各社の売上高は戻りつつあるものの、安定的な成長を実現していくために、投資や経費が必要な状況であり、この分、収益性が低下しているのはやむを得ない。今後に向けて、主力業態の立て直しと新業態・サービスの開発を急ぎ、トップラインを引き上げていきたいところだろう。併せて、各社に求められるのは、そうした主活動を支える支援活動だ。人材の採用や育成、プログラム・サービスの標準化、デジタルの活用による効率化の追求などだ。
セントラルスポーツ
祖業のスクール会員数減が響きスクール売上高も減少
セントラルスポーツ株式会社の2025年3月期第2四半期の決算(連結)は、売上高231億円(前年同期比2.2%増)、営業利益6.89億円(同▲53.6%)、経常利益4.7億円(同▲61.8%)、純利益9.02億円(17.6%増)となった。
セグメント別では、フィットネス部門が112.88億円(前年同期比4.9%増)、業務受託部門が32.43億円(同1.1%増)、その他(旅行業・販売など)部門13.45億円(同10.6%増)と微増したものの、祖業であるスクール部門は72.22億円(同▲2.6%)と微減した。
2024年9月末日の個人会員数は、約33.3万人と、約33.8万名が在籍していた前年同期と比較して5,000名減少した。
2025年3月期第2四半期の出退店は、図の通りである。
2024年9月末日の総店舗数は、直営185店、受託65店の計250店(9月末終了の1店舗は店舗数に含む)である。
店舗運営については、「ハマプロ」の受託、一部を除く「フィットネスクラブレフコ」の店舗の吸収、食関連企業とのタイアップ、全国のクラブでのアスリート応援企画イベントの開催や、日帰り温浴施設「THE SPA成城」の全面改装、既存店のマシンジムリニューアル等を進め、顧客満足度の向上を目指した。
2025年3月期の通期決算(連結)の予想として、同社は売上高486億円(前年同期比7.1%増)、営業利益(同21.7%増)、経常利益(同25.2%増)、純利益(同39.7%増)と発表している。