2024年9月1日、ベルクススポーツジム草加谷塚店は、イメージを一新するためメトロフレックスジム埼玉店(以下、メトロフレックス)として生まれ変わった。
リニューアルオープンには、どのような背景があったのだろうか。
株式会社サンベルクスホールディングス スポーツクラブ事業部 枦山 猛氏に話を訊いた。
メトロフレックスのミッションは、「より強いジムを通じて、より強いコミュニティを築くこと」。
同社は、スポーツクラブ事業のほかに、専門性追求型スーパーマーケットとして季節商品を日本一販売する「ベルクス」を展開。
約10年前にスポーツクラブ事業部が立ち上がり、2014年にジムスタ型で子育て世代の女性を対象顧客とするベルクス スポーツクラブ足立花畑店(ベルスポ)を1号店として出店。
2019年には2号店となるベルクススポーツジム草加谷塚店を出店し、2022年にトレーニングに特化したベルクススポーツジム 野田七光台店(ベルジム)と続く。メトロフレックスは旧2号店にあたる。
「コロナ禍も休まず営業したが、ジムエリアの利用者が増えた。ベルジムは、ハードコアのニーズがわかった一方、ベルジムとベルスポの違いのわかりづらさもあった」
加えて、スタジオレッスンの『推し活』の側面や運動の習慣化による事業の安定性も頭の中にあった。
「24時間ジムだけでは物足りなくなる。より整った環境を提供したい」。
そこで、トレーニング専門特化型ジムという業態として、業界内へのメッセージも込めた。
社内での相互理解の難しさもあったが、乗り越え、運営ノウハウがすでにあることから他ブランドのFCではなく、「メトロフレックスジム」のライセンスの日本国内の独占権を取得し、同ブランドの日本への誘致を行った。
最低限の基準装備はあるものの、運営方法には制限ない。
メトロフレックスジムは、1987年、米テキサス州でブライアン・ドブソンが設立した。
世界トップのボディビルダー育成のためのハードコアなトレーニング環境の提供をビジョンに掲げ、急速に広がっていた。
リニューアルに際して、週に30本以上あったスタジオレッスンを楽しむ会員が、ベルスポからの相互利用客も合わせて70名以上いたが、慎重に検討し、スタジオレッスンは全て終了とした。
退会者も想定したが、インストラクターに移籍してもらい、会員にも待遇した。影響が確実な退会者は5名となっている。
メトロフレックスの