フィットイージー株式会社が展開するアミューズメントフィットネスクラブ「FIT-EASY」初のメディカルフィットネス施設となる「FIT-EASY松波総合病院店+メディカルまつなみ(医療法42条施設)」が岐阜県羽島郡笠松町に9月2日に開業した。経営・運営にあたるのは、社会医療法人蘇西厚生会松波総合病院で、フィットイージー「FIT-EASY」事業にFC加盟する形で事業化した。「私自身の経験が、この取り組みの原点なんです」と語るのは、松波総合病院理事長の松波英寿氏。フィットイージー株式会社取締役副社長中森勇樹氏も同席のもと、両氏にメディカルフィットネス事業について話を訊いた。

県下最大規模の松波総合病院が考える運動の重要性

松波総合病院は地域住民に質の高い医療を提供することを理念とする、岐阜県下にある民間病院としては最大規模の総合病院だ。診療科は34科、病床数は急性期病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟など様々な病床で501床、在宅医療から救命救急までの医療体制を整えている。地域がん診療連携拠点病院の指定と、救命救急センターの指定もされている全国でも数少ない病院の1つであることを見ても、高度な専門的医療を提供していることがわかる。

松波英寿理事長は、同病院医療の高度化と経営に取り組む権威ある名医だ。69歳となった今もなお医療現場で精力的な活動を続けるが、活力の源となっているのが、柔道六段として現役で身体を鍛え続けトレーニングに日々取り組んでいることという。「一時期、体重が増えてしまい、8年かけて40kg減量した経験を持っている。減量後に、体重を長年維持していくには、急激に痩せず、体重を調整し続けることがリバウンドしない秘訣で、筋トレが重要」。人間の身体を、医学的な視点を踏まえて、自らの身体で実践した減量や筋トレの経験が、健康な身体づくりにつながることを、身をもって実践している。

そこで松波理事長が強調するのは、「運動することは、筋肉を鍛えるだけでなく、健康寿命に直結する最も重要なもの。なかでも筋肉は、“運動器官”(身体を動かすために必要な筋肉、骨、関節、腱、靭帯などの器官や組織の総称)というだけでなく、活発にホルモンを分泌する内分泌器官。鍛えないと老化が加速する。だから運動は、薬以上の価値がある」と言う。よって、筋トレできるマシンが