『日本のフィットネスクラブ業界のトレンド2023 年版』予約受付開始
日本のフィットネスクラブの市場規模は、令和4年が4,503億円だったのに対し、令和5年は4,886億円となり、伸び率は8.5%となった。令和4年の市場規模は、前年比9.5%だったため、伸び率は落ち着きつつあり、コロナ前のピークまではわずかに届いていない。これからのフィットネス事業者が、変化に適応し、顧客に価値を提案するために、どうしたらよいのか?というスタンスで、市場動向についてポイントになると思われる重要事項をまとめた。
ピークは、平成31年4,939億円
Fiitness Business編集部は、毎年6月25日に発刊している『日本のフィットネスクラブ業界のトレンド』の制作にあたり、日本のフィットネスクラブの市場規模を調査している。
2012 〜2019年まで、市場規模は伸び続けてきた。ピークは平成31年の4,939億円で、ほぼ5,000億円にまで達し、コロナ禍の影響を受けた2020年、3,196億円まで落ち込みを見せ、前年対比35%減となったが、コロナの収束とともに徐々に回復してきている(グラフ1)。
客単価(1人あたり年間消費額)については、令和4年が98,081円に対し、令和5年は87,645円となり、▲10.6%となった(グラフ2)。
背景には、低価格帯のジムの進出や多店舗展開等が考えられる。
急成長の欧米諸国欧米
諸国のフィットネス市場は日本以上にコロナのダメージを受け、市場規模が半減した国もあった。
しかし、2023年には急回復してきている。例えば、ドイツは、コロナにおいては、マーケットが半分になった。アメリカは、それ以上にひどく、実にマーケットの58%が消失した。
しかし、会員数が7,290万人まで成長し、史上最高値を更新している。総人口が日本の3倍ではあるものの、回復どころか急成長がうかがえる。
参加率はどうだろうか。日本は約4.5%となっているが、アメリカは23.7%。イギリスも15%を超えてきている(ただし、日本は民間商業フィットネス施設のみ。欧米は公共施設なども含む)。その背景については、「この3要因への対応が、今後の事業者の成否を分ける」を確認してほしい。事業づくりと組織づくりを先述の市場動向についての詳細なデータは『日本のフィットネスクラブ業界のトレンド』を参考にしてほしい。市場概況、需要動向、経営動向等についてまとめている。
データを確認できるだけでなく、外部環境の把握、自社の競合や強みの再確認、新しい価値提案、これからの組織づくりについて、考察している。