1932年に自動車教習所の運営から事業をスタートしたGODAIグループ(以下、GODAI)は、1975年に開校したテニススクールを中心に、ゴルフやダンススクールなどへとスポーツ事業を拡大してきた。2024年からは、新たにピックルボールスクールの展開も開始した。テニススクールが抱える課題に対し、ピックルボールはどのような可能性をもたらすのか。同社に導入を提案したGODAIグループ本部事業開発副主任平山勇人氏に、その魅力や導入効果について訊いた。
米国で体験し日本での可能性を確信
平山氏はGODAIにてテニススクールのコーチを務めていたが、ビジネスについての学びを深めるため、一度退職し、2016年に米国へ留学した。そこで、現地の友人の勧めで出会ったのがピックルボールだった。まだ認知度の低かった日本とは異なり、アメリカではすでに専用コートが整備され、シニア層を中心に日常的に楽しまれるスポーツとして定着していた。
平山氏は、初めてピックルボールに取り組んだときの印象を次のように語る。
「テニスコートの約1/3のスペースでプレーでき、ルールもシンプルで誰でも始めやすい。一方で、勝敗を分ける戦略性も備えており、競技としての奥深さがある。プレーヤー同士の距離も近いため、コミュニティ形成にも向いている。これは日本でも必ず人気が出ると感じました」
同時に頭に浮かんだのが、テニススクールでは十分にアプローチできていなかった層の開拓だ。平山氏はテニススクールのコーチとして現場に立つなかで、競技としての難しさや激しい運動量を理由にテニスを諦めてしまう方、またスタートの一歩を踏み出せない方が一定数いることを感じていた。ピックルボールであれば、そのような方々にも無理なく楽しんでいただけるのではないかと考えたという。
2020年に帰国後はいったん別企業へ就職するものの、「学びを活かしてスポーツ事業を活性化したい」との想いからGODAIへ再入社。ピックルボールの魅力を上層部へ提案したが、当時はピックルボール自体の認知度もあまり高くなく、すぐに好反応を得ることはできなかった。
しかし、アメリカでの普及・拡大を背景に、2024年に入ると日本でも注目度が高まり始めた。そうした流れを受け、同年6月に体験会の開催にこぎつけ、平山氏は「ようやく好機がきたと感じた」と振り返る。
亀戸支店で実施