スタッフの自主性を尊重する経営方針を徹底
多彩な活動で地域コミュニティの拠点を目指す

今回取材した鳥取市の「フィットネス&スパ Zero スポーツ」は、トレーニングジム、スタジオ、プールに加え、お風呂やサウナ施設を備えた総合型フィットネスクラブ。会員は50〜70歳のシニア層中心で、きめ細かなコミュニケーションを通してパーソナライズされたサービスを提供する一方、2歳半から中学3年生までを対象としたキッズスクールの充実を図り、15年間にわたって地域に根ざしたフィットネスクラブとして多くの支持を集めている。

スタッフの自主性を最大限に尊重し、それぞれの知識や専門性、情熱を事業に活かし、フィットネスクラブの枠にとらわれない様々な活動を展開している「フィットネス&スパ Zero スポーツ」。支配人の石橋和也氏に、施設運営の秘訣と地域密着型クラブならではの取り組みについて訊いた。(以下、敬称略)

―クラブ設立の経緯を教えてください。

石橋:「フィットネス&スパ Zero スポーツ」として営業を開始したのは2011年3月で、今年で15周年を迎えます。それ以前は「クオーレ」という名称で7~8年ほど営業していました。当時の運営会社の社長と、現在の運営会社である株式会社たけうちの社長は兄弟でして、兄弟間で事業譲渡され、施設だけでなく従業員もそのまま引き継がれました。名称を変更したのは、「心機一転、0からのスタート」という意味と、「従業員も初心に帰り、1からやっていこう」という思いが込められています。

―現在の運営方針を伺えますか。

石橋:私がクオーレで勤務していたのは最後の半年ほどですが、当時から従業員をとても大切にする社風があり、それは今も変わりません。スタッフの主体性を重視する点も同様ですが、とくに現在の社長は、「スタッフがやりたいことをやって会員さまに喜んでいだくのが一番」という考えで、会社側から「こういうことをしなさい」という具体的な指示が来ることはありません。スタッフ一人ひとりがやるべきこと、やりたいことを考え企画・提案して、承認を得て実行するという形です。

組織体制はジム・スタジオ、プール、フロントと完全に担当が分かれていて、各チーフを中心にスタッフが様々な意見を出し合い、それ