ドイツ・ハンブルク発祥のフィットネスレース「HYROX(ハイロックス)」が、世界のフィットネス地図を塗り替えつつある。2017年の初開催時の参加者はわずか650人だったが、2025/26シーズンには参加者130万人、開催都市85以上、30カ国以上へと急拡大する見通しだ。アジアでも3月のバンコク大会に17,500人が集結しアジア記録を更新、5月には韓国・仁川、日本では2025年8月の横浜大会に続き、大阪で開催され、今後も千葉など各都市での開催が予定される。Les Millsも公式パートナーになるなど注目が集まる。日本国内のフィットネスクラブの活性化実現にどう結んでいくか。
国内で注目されるHYROX
HYROXのブームの波を、日本国内のフィットネスクラブの活性化実現にどう結んでいくか。横浜、大阪開催で見たレースの盛り上がり、2026年4月にドイツで開催されたFIBOで、グループフィットネス最大手Les Millsとのグローバルパートナーシップが実現。Les MillsはHYROXの「公式グループトレーニングプログラムパートナー」に就任し、「CEREMONY HYROX」「CEREMONY HYROX MAX」の2プログラムを世界のクラブに提供する。日本国内でも、株式会社THINKフィットネス(「ゴールドジム」)やインスパグループ(「INSPA横浜」)、株式会社ジムフィールド(「ジムフィールド」)をはじめ、HYROXをエリア化、クラス化して取り入れるジムが着実に増えてきた。なかには導入半年で売上・利益3倍、退会率1%という驚異的な成果を挙げているジムもある。
本稿では、HYROXの本質と可能性、既存フィットネスクラブが抱える課題との接点、導入のステップと留意点、そしてさらなる展開の可能性までを、実践的な視点で整理する。
HYROXとは?「誰でも走れる」フィットネスレース
HYROXは、1kmのランニングと8種のファンクショナルワークアウトを交互に繰り返す、合計8km走+8種目のフィットネスレースである。種目は、スキーエルゴ、スレッドプッシュ、スレッドプル、バーピー・ブロードジャンプ、ローイング、ファーマーズキャリー、サンドバッグランジ、ウォールボールの8つ。順番も距離も重量も世界共通で標準化されており、どの国のど