フィンランド生まれの投擲スポーツ「モルック」。道具は3,000円台、必要なスペースはわずか数十平米。
だが、この素朴な遊びには、フィットネスクラブを「トレーニングに来る場所」から「人が集まる場所」に変える力がある—かもしれない。
世界に広がる、モルック
フィンランドの「モルック」というスポーツ、知っていますよね。ルールは、とても簡単です。
木の棒を下手投げして、番号が書かれた木のピンを倒す。倒したピンの数や番号で得点が入り、先にぴったり50点になったほうが勝ち。超えたら25点に戻される。ルールはそれだけ。道具は3,000円台で買える。スコアは、アプリで簡単に記録できる。必要なスペースは6×10メートル。子どもからお年寄りまで、運動神経に関係なく、誰でもできる。
フィンランドでは、サウナに入ってビールを飲みながら、仲間とモルックを楽しむのが夏の過ごし方だと言います。なんとも北欧らしい、ゆるくて豊かな時間の使い方ですよね。
このモルック、日本でも急速に広がってきています。日本モルック協会の調査によると、国内の競技人口は約274万人。2024年には北海道・函館でヨーロッパ以外では初となる世界大会が開催され、15の国と地域から約3,200人が参加した。全国各地でクラブや大会が次々と生まれている。足利市では、社会福祉協議会が高齢者の閉じこもり防止事業として、全160サロンにモルックのツールを配布しました。
私は、モルックは、フィットネスクラブでも活きるんじゃないかと思っています。
パティオ(中庭)やちょっとしたアウトドアスペースに、モルックのセットを置いてみたらどうでしょう。
フィットネスクラブの最大の課題
今、フィットネスクラブの最大の課題は何でしょう。
設備でも、プログラムでも、価格でもありません。新しい人が、興味をもって参加したいと思い、そこで、人と人がつながるきっかけが少ないことではないでしょうか。
ジムのトレーニングフロアを思い浮かべてみてください。会話はどうですか?常連さんは別にして、普通はあまりないですよね。私も長年、複数のフィットネスクラブに通っているので、分かります。
もちろん、今のフィットネスクラブは、身体を鍛えるための場所としては優れていますし、私ももちろん気に入っています。でも、人と人が自然につながる場所としては、どうでしょう?あまり機能していないように思います。
モルックは、こ