健康管理システム「からだステーション」は、会員さまとのコミュニケーションツールとして帰属意識の向上に寄与していると、導入しているフィットネスクラブから以前から好評だった。新型コロナ禍(以下、新コ禍)によりクラブが休業したり、休会者や未来館者が増えたりしている今、会員さまとのつながりを保つツールとして期待できる。

【お話を訊いた方】

  • 関 駿輔氏
    株式会社豊通オールライフ ヘルスケア事業部 ICT ソリューションG
  • 前田昌宏氏
    株式会社アピアスポーツクラブ

活動量や測定データを一元管理 動画やメッセージを属性別に配信可能

からだステーションは、豊田通商株式会社(以下、豊田通商)が提供する、ウエアラブル端末(ICバンド)を活用して活動量や体組成などの測定データを一元管理できる健康管理システムだ。クラブ内外の活動量を蓄積すると同時に、計測した血圧・体脂肪率などのデータを記録。また、目標設定機能によりトレーニングメニューの提案や目標に対する進捗などを利用者とスタッフがタブレット端末やスマートフォンから確認することができ、運動習慣やモチベーションアップにつながる。

動画配信も行っており、ヨガやストレッチ、レシピなど提携先のプログラムが約100種類あり定期的に更新をしているほか、各クラブが作成した動画を配信することも可能だ。このほか、健康レシピや健康コラムもあり、利用者の健康意識の向上に役立つ。

「これまで、動画でマシンの使い方などをご案内しているクラブさまが多かったのですが、最近はレッスン動画を配信しているクラブさまが増えています。配信方法も簡単で、動画をアップしたときに会員さまへプッシュ通知でご案内できるので、ホームページなどに掲載するよりも会員さまに伝わりやすいメリットがあります」(関氏)

また、クラブからのメッセージをセグメント別に配信することも可能だ。会員さま全体へのクラブ情報、各会員さまに適した健康アドバイスなどを送ることでつながりを維持することができる。

健康事業で、未会員とのコミュニケーションに活用

富山県のアピアスポーツクラブは、「とやま健泊」や健康経営をサポートする事業に活用するために導入した。とやま健泊とは、広く県民に向けたヘルスツーリズム事業で、1泊2日の健康合宿の後、3ヶ月間健康指導のフォローを行う。参加者への健康促進のために、からだステーションが有効と考え、導入を決めた。

「スポーツクラブの会員さまと違い、クラブに来館するのは測定のための月1回程度です。身体データを可視化することで健康意識を高められると考えました。スタッフにとっても、データを見ながら必要に応じてアドバイスしたり、来館を促したりできるという利点がありました」(前田氏)

同クラブは長く地域に根付いて運営しており、会員さまとの距離が近い。そのため、会員さまへのからだステーションの提供はそれほど積極的に行っていなかったが、健康意識が高い会員さまは月会費にプラス800円で利用していた。緊急事態宣言による休業を受け、これまで利用していなかった会員さまへもライト会員として無料で提供を始めた。

「来館しない方が健康意識をもち、クラブスタッフとのつながりを保つためにからだステーションが有効なことは、とやま健泊の経験からわかっていました。今回、DMにからだステーション登録のご案内を同封してお送りし、利用を促しています。スタッフによる自宅でできるトレーニングや簡単なストレッチなどを動画配信し、休業中の健康維持に役立てていただきたいと考えています」(前田氏)

 

会員さまはアプリですぐに利用可能 オンラインでクラブ向け導入研修開催

豊田通商は、新コ禍により多くのフィットネスクラブが休業していることを受け、会員さまがアプリをダウンロードするだけですぐに利用できるライトプランの、クラブ向け導入研修をオンラインで進めている。

「クラブスタッフの方が動画を配信することにより、運動を続けたい会員さまのためになるのではないでしょうか。実際にクラブに通うことはできなくても、オンラインで会員さまとコミュニケーションをとることで、関係性を維持でき、健康習慣も持続するのではないかと思います」(関氏)

会員さまとの接点を増やし、健康習慣の維持に努めることは、新コ禍収束後にクラブに戻ってきてもらうためにも必要だといえるだろう。