ドミナントで展開し効率化、互いに送客し合う

同社はスポーツクラブ、元氣ジム、リハビリセンターをドミナントで拡げている。例えば、石神井公園(東京・練馬)はスポーツクラブのなかに元氣ジムがある。同クラブでは休館日に介護予防教室も行っているため、元氣ジムのお客さまは卒業後に介護予防教室に参加しやすく、さらにその後スポーツクラブへも通いやすい。逆に症状が進行してしまった人が介護予防教室から元氣ジムに移行することもある。そのほかの店舗も、スポーツクラブの近くに元氣ジムを開業するケースが多く、互いに連携し合っている。

「元氣ジムとリハビリセンターは、人材の配置基準が決まっています。ドミナント化してスタッフが複数施設に通えるようにすることでサポートし合え、送迎車なども互いに活用することができます。元氣ジムに通っていて症状が改善した方に運動を続けていただくためにも、スポーツクラブが近くにあることは大切です。また、スポーツクラブの会員さまが親御さんに元氣ジムを紹介してくださったり、反対に元氣ジムのお客さまがお子さまにスポーツクラブを紹介してくださったりすることもあります。また、ドミナント化することで、その地域のケアマネージャーさんからの認知度が高まり、紹介してもらいやすくなります」

 

身体機能改善によりステップアップ、運動の継続につなげる

リハビリセンター→元氣ジム→介護予防教室→スポーツクラブと、身体機能が回復し、最終的にスポーツクラブに入会してもらうのが望ましい。とはいえ、身体機能だけではなくそれぞれの精神的、経済的な状態から、必ずしもスポーツクラブへの入会がゴールではない。介護予防教室では、終了後、近隣のスポーツクラブを紹介すると同時に、自分たちで運動を続けていけるようなサークルの立ち上げのサポートなどもしている。

「元氣ジムや介護予防教室に来ると、運動によって身体も気持ちも変わることを実感してもらえます。運動できる場所は地域にたくさんありますから、通いやすい場所を紹介しています。ルネサンスのスポーツクラブに通っていただければそれがベストですが、それ以上に運動を続けることで健康な方が増えることが大切だと考えています」

 

保険外サービスにも着手、ニーズに応じて拡大していく

日本では、’40年ごろまでは高齢者は増え続けるといわれる。75歳以上で介護認定者の比率は急激に増えることから、軽度の方は通所介護施設の対象から外れる可能性も大いにある。これらを見据えて、同社ではすでに保険外サービスにも取り組んでいる。

「元氣ジムの施設で、土曜日や平日夜の空いている時間に、腰痛を運動で改善するための“腰痛改善”プログラム、運動に関する講義やシナプソロジー、ストレッチ、サーキットトレーニングなどを行う“Fit90”などを展開しています。“Fit90”はスポーツクラブに行っても何をすればよいのかわからない方、スポーツクラブに行く自信がない方に向けたクラスで、90分間×週1回のスクール制です。これらは介護認定を受けていない高齢者をメインターゲットとしていますが、40 〜50代の方や元氣ジムの利用者さまも通っており、定員の7割ほどが埋まっています。今後、介護保険制度の対象が変わったときに、この枠を増やすこともできます」

日本では全国で高齢化が進み、介護施設やシニア向けサービスはあらゆる地域に求められている。まずは、同社のスポーツクラブがある地域を中心に開業し、FC展開も拡げていく。

「元氣ジム、リハビリセンター、リハビリステーション、いずれもニーズはあり、当社としても拡大していきたいと考えています。そのために必要なのが、人材と条件に合う物件です。運動指導員については未経験者でも育成できるノウハウがありますが、看護師や理学療法士は病院との採用競争があり、今後一層獲得が難しくなることが懸念されます。当社で働きたいと思ってもらえるよう努めていきます。そして、多くの方が心も身体も健康になり、人生を楽しんでいただくためにサポートしていきます」