F45トレーニングを世界展開するFIT House of Brands社は、日本での店舗拡大に本腰を入れるため、マスターフランチャイズパートナーの募集を本格化している。F45事業の展開戦略について、最高収益責任者(CRO) ルーク・アームストロング氏に取材した。

  • FIT House of Brands
    最高収益責任者(CRO)
    ルーク・アームストロング氏

F45トレーニングプログラムのはじまり

F45トレーニング(以下、F45)は、「パーソナルトレーニングの効果を、多くの人に提供を可能とするにはどうすればよいか」という課題解決から生まれた。専門的なコーチング、ファンクショナルトレーニング、スタジオ内のエネルギーを融合させ、効果あるワークアウトが特徴だ。これは「Functional 45 Training」の略で、機能的な動作で構成された45分間のコーチ主導型ワークアウトで創業当初から一貫性と革新性へのこだわりを差別化要因としており、プログラムは本部が一元開発し世界にネットワークで提供、どの国でも高品質で同一のトレーニング体験が得られる。コーチや会員の声を反映し、常に進化も続け、あらゆる人に効果的で参加しやすいワークアウトを実現している。

 

F45の3つの強みとは

1つ目は「プログラム」で、前述の通り、世界統一の最高水準のトレーニングであることだが、単なる体験とはせず、会員は1年間を通じて体系化された段階を進むようコーチングされる。筋力とコンディショニングを磨き、各自の目標に合わせパフォーマンスをピークにもっていけるよう設計されており、会員の「基礎作り(Base Build)」と「ピーク(Peak)」を支援するプログラムの構造が特徴だ。

2つ目は「コミュニティ」。スタジオ内は45分間で会員同士の絆、支え合いの精神が育まれて、これが継続にもつながっている。

3つ目は「アクセシビリティ」。ワークアウトは、幅広い層の人に、それぞれのライフステージに合わせて調整が可能なことも特徴だ。

 

F45のグローバル展開の状況と日本市場の目線

現在55カ国に約1,500のスタジオを展開し、世界中で約30万人の会員を擁している。店舗数が多い北米やオーストラリアの成長戦略を引き続き維持・強化するとともに、成長の可能性が高い国際市場での進出を加速させることにも注力している。日本はその重要な戦略的優先国の1つだ。日本を有望とする当社の自信は、単なる市場調査だけでなく、東京・浜松町で運営している「F45浜松町」の業績に裏付けされている。日本の消費者は、品質、コーチング、コミュニティを重視する傾向からも、F45の体験が密接に合致すると確信している。そこで、日本でのマスターフランチャイズパートナーを積極的に募集し、事業拡大を図っていきたい。

FC展開においては、F45はFCブランドとして世界的に認知されているため、ベストプラクティスや経験を共有する世界中のオーナーのネットワークが構築され、経営情報の共有も進んでいる。他のフィットネス事業と比較して、F45は効率的な施設運営で、固定設備も最小限に抑えられ、運営もシンプルに標準化しているので、参入もしやすいモデルだ。

 

日本での出店戦略

F45モデルの利点の1つは、不動産規模や立地で柔軟な店舗開発も可能なこと。世界的なスタジオの平均規模は、約160~200平方メートル(約50~60坪)が多いが、レイアウトや施設構成はアレンジできる。東京、大阪、名古屋、福岡、横浜といった主要都市圏には出店したい。また人口密度の高い住宅地、複合開発施設内、ビジネス地区などで公共交通機関へのアクセスが良好な立地にビジネスチャンスがあると見ている。

しかし私たちの本来の目標はスタジオを数多く開設することではない。会員が期待する品質とコミュニティを確実に提供することこそが大事だと思っている。そのような理念に共感してもらえるパートナーと事業を共にしていきたい。

 

HYROXは会員の楽しみ拡大へ

HYROXとは早い段階からグローバルジムパートナーを締結しており、HYROXの成長を最前列で目の当たりにしてきた。現在、世界中で1,000近くのF45がHYROXのアフィリエイトネットワークに参画しており、参加を目標にしてトレーニングしている会員が多い。

HYROXのほかF45が関わるフィットネス・スポーツイベントには全世界会員の10%以上が、競技者、観客、ボランティア、あるいはサポーターとしてイベントに参加して楽しんでいる。こうした行動からワークアウト以上の感動や達成感を求めていることが示されていると思っている。8月千葉開催の「HYROX」でもプレミアムイベントパートナーとして参画しF45のフィットネスコミュニティを結集させたい。