世界のフィットネス業界は、各地域で成功や継続的な課題を経験している。ここでは、2022年版IHRSAグローバルレポートに記載されている内容を紹介しよう。

コロナによって、フィットネス業界の風景が一変してから2年以上が経過し、回復の心強い兆しが見えてきている。2022年版IHRSAグローバルレポートでは、様々な地域において、コロナによる混乱を経て(一部では現在進行中)、いかに再正常化しているかに焦点を当て、グローバル・ヘルスアンドフィットネス・アライアンス(GHFA)の影響力の増大など、いくつかの画期的な成果を強調し、業界を揺るがした数々のM&Aについても言及している。

その他のポジティブなニュースとして、『グローバルレポート』の出版に先立ち、有望な米国のデータが発表された。IHRSAがPhysical Activity Councilの一環として行った調査によると、2021年にはアメリカ人の5人に1人以上(21.8%)がフィットネスクラブまたはスタジオに所属し、6歳以上の消費者の合計は6,650万人にのぼっている。これは過去2年間で3.8%の伸びを示しており、コロナの厳しい課題にもかかわらず、この業界の重要性が検証されたことと同義といえる。

また嬉しいことに、このデータはフィットネス業界の実店舗の重要性を示しており、パンデミックによるクラブの閉鎖、政府による厳しい規制、デジタルサービスの急増にもかかわらず、成長が戻ってきたことを意味しているのだ。

フィットネスクラブやスタジオの価値、コミュニティの重要性、対面式の指導の質、そして現場での体験の充実は、消費者にとって非常に重要である。この2年間で誰もが学んだように、対面での体験に完全に取って代わるものはないのだ。

フィットネス業界は、世界の経済活動の主要な推進力であり、直接的に1000億ドル以上の経済効果をもたらし、数千万人の雇用を支え、健康全般を大きく向上させる役割を持つ。グローバルレポートでは、地域別の分析を行い、業界を拡大するためにどのような再編成やイノベーションが行われているかを紹介している。

北米地域

北米地域全体では、規制、閉