「企業理念のために、データを活用してお客さまへ還元したい」そう語るのは、株式会社ティップネス(以下、ティップネス)、ICT戦略部 星野圭祐さん。これまでトレーナー一筋で活動してきたが、未経験にも関わらず、ICTという未経験の分野に挑戦。データを活用して、スタッフやお客さまの役に立つために努力するそのエネルギーはどこからくるのか、困難を乗り越えるその本質的な考え方に迫る。
多くの人を健康にするためフィットネス業界へ
星野さんは現在、ICT戦略部で、店舗運営に関わるITインフラ業務、データを活用したCRM(顧客関係管理)活動などに従事している。
小学生時代から大学生まで野球をやっていて、今も草野球をしているほどスポーツには親しみがある。
フィットネス業界で働きたいと思った理由をこう語る。
「大学での学びを活かしたいと思い、体育教員の道も考えたが、それでは健康をサポートできる年代が限られてしまう。フィットネスクラブであれば、幅広い世代の方の健康をサポートし、幸せにできるのではないかと思いました」
また、ティップネスに入社したきっかけについて「人を大切にする会社だと感じました。就職活動の際には面接前に大学OBと話をする時間を設けていただき、心遣いがありました」と語る。
先輩から学んだ仕事を楽しむ大切さ
ティップネスに入社後、8年間の間に、京橋店、日本橋店、五反田店に勤務。大学での学びを活かし、お客さまに貢献しようと努力していたが、1人で対応できる人数は限られている。そこで、もっと多くのお客さまに貢献するため、2年目からスタッフの育成にも注力した。しかし、スタッフのモチベーションの管理や顧客満足度がなかなか上がらない。そのような時、当時の支配人から言われた言葉が、今、大切な考え方になっている。
「仕事は楽しくやりなさい。そのためには本質を見なさい。本質をついて仕事をすれば自然と楽しくなる」
この本質とは、ティップネスの企業理念「健康で快適な生活文化の提案と提供」だ。これをきっかけに、星野さんは常に本質を見ることを心掛けている。
未経験の分野への挑戦は挫折と試行錯誤の毎日
ICT戦略部は、経営管理部システム部門とDX推進部が統合されてできた部署である。
その役割は、「取得したデータを活用して、いかにお客