女性の活躍が期待されるフィットネス業界。中井さんは、メガロスにいる女性支配人の中でも、仕事を楽しみながらステップバイステップでキャリアを積んできた1人だ。新店立ち上げに幾度となく携わり、ロールモデルとなってメガロスを引っ張ろうとしている。本稿では、そのキャリアに迫る。

きっかけは施設体験

笑顔溢れる中井さんは、元気で明るく、はつらつとしている。フィットネスクラブで運動しているとき、特に用事がなくてもつい話しかけたくなってしまうような人だ。

幼い頃は、両親の影響でソフトテニスをしていた。もともと身体を動かすことが好きだったと言う。

「新しいことが好きで、色々なスポーツをしてきました。好奇心旺盛だったんです」短大でITのスキルを身に付け、新卒はSEとして就職。2000年問題などを筆頭に、ITバブルを迎えていた時期だった。その頃、友人に誘われてメガロスの施設体験に行く機会があった。

「こんな世界があるんだと思いました」

体験から3ヶ月後に、とあるきっかけで転職活動を始めたとき、メガロスを思い出した。SEは、やりたい仕事だったが、IT業界は運動不足の人の集まりだったこともあり、フィットネス業界に魅力を感じていた。SEとして5年間勤務した後、フィットネス業界に転職することにした。そこから今まで、中井さんはずっとフィットネス業界にいる。

憧れの女性支配人との出会い

メガロスには、2005年に入社した。調布店で、サービス(フロント)からキャリアをスタートさせた。当時、メガロスは専門性を伸ばす方向にあり、職種もそのように設計されていた。中井さんは、これまで運動に関する知識・理論を学んできていなかったが、お客さまの一番近くで気軽に相談できるスタッフになりたいと思っていた。

SEの経験は活かされた。まだまだ手作業での集計が多かった時代で、簡単な集計ツールをつくったりもしながら、楽しく過ごしていた。

初めての異動は入社3年目で、八王子店。サービスマネージャーとして、部下がいた。ここで中井さんは、目標となる人に出会う。

「『こうなりたい』と思う女性支配人の下で働ける機会がありました。女性ならではの気配りに感銘を受けました。そこで、本格的に支配人を目指し始めました」

メガロスでは、支配人になるための道は開かれていた。経験を積みながら、自らがやりたいことを発信した。後に新たな支配人が着任したが、様々な方法や思考を学び