フィットネスに関するアプリは、数年前から私たちの生活の定番となっているが(Googleでフィットネスアプリと検索すると4億4400万件ヒットする)、パンデミック時には、その利用が大きく促進された。
Sensor Towerのデータによると、2020年1月から11月にかけて、全世界で約25億のフィットネスアプリがダウンロードされ、2019年からは47%増加している。
フィットネスに関するアプリの成長には及ばないが、ウェルネスに関するアプリも拡大しており、2019年には7億3000万インストールだったものが、2020年の同期間には10億以上となり、42%以上の成長を遂げている。
ウェルネスアプリの成長と密接な関係にあるのが、メンタルヘルスアプリの成長だ。Deloitte Globalは、メンタルヘルスアプリへの世界の支出は、2022年に5億ドル近くに達し、年間成長率は20%になると予測している。メンタルヘルスアプリへの支出は、2019 ~ 2020年の同時期までに2億300万ドルから2億6900万ドルへと32%の成長率を記録している。瞑想、マインドフルネス、および関連トピックに焦点を当てたメンタルヘルスアプリは、現在2万も存在すると推定されている。
アプリの開発者は、このトレンドに注目し、現在、様々な人気アプリやプラットフォームにメンタルヘルスやウェルネスの機能が統合されてきている。例えば、マッチングアプリのBumbleやソーシャルプラットフォームのSnapchatは、これらの機能をより多くの人々に提供するプロバイダーの1つとなっている。
フィットネスクラブにおいても、このトレンドを無視することはできない。「ホリスティック・ウェルネス」、「マインドフルネス」、「メンタル・ウェルネス」、これらはすべて今日のフィットネスクラブの価値提案の一部なのである。
新機能を追加してフィットネスクラブでも採用
Fitbitなどの有名なフィットネスアプリは、この1年で大きく変化した。心拍数、ワークアウトの進捗状況、歩行、走行、自転車走行距離など、様々なフィットネスデータを追跡することに加え、マインドフルネス、リカバリー、栄養セッション