防犯カメラAI画像解析のOpt Fit、約2億円を調達

株式会社Opt Fit（以下、OptFit）は、アコード・ベンチャーズをリード投資家として、約2億円を調達した。アコード・ベンチャーズの他にも、OptFitが本拠地とする東海地方の企業向けの投資実績を持つ愛知キャピタル、OKBキャピタル及び名南M&A、NOBUNAGAキャピタルビレッジ、前回ラウンドからの追加出資にてSTATION Aiファンド、AI特化型のベンチャーキャピタルであるDEEPCORE、研究開発型のスタートアップへの投資実績を持つゼロイチキャピタルを引受先としている。

フィットネスジム1,000店舗超における運営省人化の支援実績をもとに、新領域の製造業へ展開、ならびに事業成長のための人材採用を加速

主な資金使途は、新領域への展開に向けた研究開発および販売の実施、フィットネス領域におけるさらなるシェア拡大のための、追加機能開発および営業・マーケティングの強化、事業体制強化のための採用。

OptFitは2022年1月よりフィットネスジム専用AI画像解析サービス「GYMDX（ジムディーエックス）」を提供し、フィットネスジム運営の省人化、および本質的な無人運営を実現することで、店舗の売上増・コスト削減、およびフィットネス業界のDX推進に貢献してきた。ローンチから約2年が経つ2023年10月現在、大手フィットネス企業運営の店舗を中心に1,000店舗超に導入実績を持っている。

今回の資金調達を皮切りに、製造業の食品加工および金属加工の領域への事業展開を予定。OptFit独自のAI技術と、フィットネスジムにおける支援で培ってきた、運営省人化・本質的な無人経営を実現するノウハウをもとに、当該領域における、人手不足を主な要因として起こっている課題にアプローチする。

本格展開に先立ち、2023年10月から、製造業の金属加工業及び食品加工業に属する企業3社におけるPoC（概念実証）を実施予定だ。

引受先一覧

株式会社アコード・ベンチャーズ（リード投資家）
愛知キャピタル株式会社
NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社
株式会社OKBキャピタル及び名南M&A株式会社
DEEPCORE
STATION Aiファンド
ゼロイチキャピタル

■資金使途

1. 新領域への展開に向けた研究開発および販売

製造業の金属加工および食品加工を中心に展開を予定しています。製造業における労働人口は、過去20年で157万人減少※するなど、人手不足の課題が特に顕著。その人手不足の課題解決のためのアプローチの一つとして、OptFitが「GYMDX」で培ったAI技術を活用し、現場DX（従業員の安全管理及び業務管理）などを支援する。
※厚生労働省人材開発統括官「2022年版ものづくり白書（令和3年度ものづくり基盤技術の振興施策）」

2. フィットネス業界におけるシェア拡大のための追加開発と営業・マーケティング強化

リリースから約1年半で導入店舗が1,000店舗を突破したフィットネス領域におけるさらなるシェア拡大のための開発および営業・マーケティング強化。

3. 事業拡大に向けた採用強化

事業拡大によるお客様のさらなる課題解決に向け、CxO人材、コーポレート人材、ビジネス人材、エンジニア人材など複数ロール、ポジションでの採用を強化する。1年後の2024年10月時点で、従業員数倍増を目指す。

株式会社Opt Fit 代表取締役CEO 渡邉昂希　プロフィールおよびコメント

1994年、愛知県名古屋市生まれ。4歳の時に水泳競技を始め、中学高校では全国大会に出場。その後も大学4年生まで、中京大学水泳部にて水泳に打ち込む。

大学卒業後、株式会社ベーシックに入社し、メディア事業やSaaS事業のバリューチェーンに幅広く従事。その経験を活かし、24歳で株式会社スイムテックを起業。スイミングスクール向けのメディア事業を展開し、1年後に上場企業へ事業売却。

より社会にインパクトをもたらすことがしたい、という想いから、2020年3月、2度目の起業で株式会社Opt Fitを、愛知のスタートアップコミュニティで出会った2名とともに創業。

＜コメント＞

Opt Fitでは「AIと人間が共存するエコシステムを構築する」ことをミッションに掲げ、独自の防犯カメラAI画像解析技術による、フィットネス施設のDX化の支援を行っています。

日本のフィットネス施設へ通う人の割合は、全人口に対して3~4%程度であり、先進国の中でも大きく遅れています。例えば、アメリカでは同割合が20%程度であり、日本の約6倍にあたります。

日本では、深刻な少子高齢化の進行により、社会保険制度は確実に手薄になっていくことが想定されています。そのなかで、それぞれの運動の習慣づけなどを含めた健康管理がより必要な時代となってきます。その健康管理の手段の一つとして、フィットネス施設の活用率向上が、健康寿命延伸における重要な要素になると考えています。

当社の防犯カメラAI画像解析を通して、フィットネスジムを安心安全な場所かつ国民が心から通いたいと思える場にリメイクすることで、フィットネス施設へ通う人を増やし、日本の健康寿命延伸に役立てたいと考えています。

また、このたびの資金調達を皮切りに、新たに人手不足の課題が特に顕著な業界における現場DX（従業員の安全管理及び業務管理）を支援していく予定です。先述のミッション達成に向けて、より一層邁進していきます。

当社では、日本のよりよい未来を一緒に築きあげていく仲間を絶賛募集中です。AI画像解析に興味がある方、フィットネス業界が好きな方、フィットネス業界に限らず現場DXに興味がある方など、ぜひ、お話ししましょう。