コンビニタイプのジム、パーソナルジムや24hジムなど小規模店舗が急増するなか、各施設の商圏が狭まり、Google検索の中でも商圏2㎞圏内の施設が表示される『ローカル検索』対策が、集客の鍵を握っている。Googleマップを活用した集客施策で10年以上のノウハウを持ち、12,200店以上の施設ビジネスをサポートしてきている株式会社フリースクエア。MEOコンサルタント浅田貴紀氏に、フィットネス施設が今、講じておくべき最新のMEO対策について話を訊いた。

  • 株式会社フリースクエア
    コンサルティング部
    マネージャー
    浅田貴紀氏

Googleマップ『ローカル検索』対策の
MEO対策が、集客力の鍵を握る理由

フィットネスジムの集客施策におけるMEOの有効性が注目されている。MEOとは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略で、GoogleやGoogleマップ上での地域性のある検索において、自社のビジネスを上位に表示させるための施策を指す。

フィットネス施設の選択肢が増えるなか、これまでフィットネス参加率3%と言われてきた意識の高い顧客層から、より気軽にフィットネスに参加したい層へと市場開拓の主要機会が移っている。

コロナ禍で健康意識が高まった生活者をはじめ、これまでフィットネスに参加していなかった生活者のインサイトについて、浅田氏はこう説明する。

「近年、パーソナルジムが急増し、集客のためのジムのMEO対策をサポートすることが増えています。フィットネスを始めようとする人が、何を考えているかというと、『家の近くで、簡単に通えそうなところのほうが、3日坊主にならない』ということです。そして、住所の一部と、『スポーツジム』『パーソナルジム』などキーワードを入力して検索します。Googleの検索結果には、『ローカル検索』という領域があり、ここには、ユーザーが検索したキーワードに合う2km圏内の施設を中心に表示されます。ユーザーは、その表示された検索順位1位から順に、口コミ評価や、投稿、写真などをスクロールしながら見て、自分に合いそうなジムを直感的に選んでクリックします。そのため、この『ローカル検索』の上位3枠に表示されること、さらに、口コミ件数や内容、写真などで、スマホ画面でユーザーの目に留まるようにしておくことが、集客策として何より重要です

Googleマップ検索攻略のための3ステップ

では、実際にGoogleマップの『ローカル検索』で上位表示されるには、どのようなMEO対策が有効なのか。浅田氏は、そのポイントについて、こう話す。

何より大切なのが、Googleビジネスプロフィール(GBP)の管理権限を取得することです。複数店舗を展開しているジムでは、全店舗それぞれに管理権限を取得することが重要です。そのうえで、①情報を最適化すること②ブログを更新するようにGBPに定期的に投稿すること③口コミが増える仕組みをつくることの3つのステップを仕組み化しておくことで、Googleの評価が上げられます。MEO対策ツール『マップ職人』では、GBP上の掲載情報の最適化のための20項目を特定して、情報が適正に登録されているかが一覧で確認でき、NG表示の項目をOKの状態に更新するだけでGoogle評価を高められます。web集客担当者がいつでも相談できるサポートサービスや、担当者がいなくてもMEO対策ができる完全代行サービスもそろえています」

「スポーツジムMEOおまかせパック」で、
Googleマップ検索を徹底攻略

店舗展開を加速するジムが増えるなか、フリースクエアでは「スポーツジムMEOおまかせパック」を2023年11月リリース。1店舗1店舗のMEO施策を徹底サポート。

さらに『マップ職人』では、5店舗以上に役立つGBP一括管理機能もあり、チェーン展開、フランチャイズ展開している企業の、webマーケティング担当者の業務負担を減らすとともに、タイムリーに各店舗のMEO対策を最適化できる。浅田氏はこう加える。

「Googleローカル検索では、SEO対策やリスティング広告と比較して、低予算で上位表示が可能なため、MEO対策が最も投資対効果の高い集客施策となっています。MEO対策の予算は月0~3万円から始められ、0~6ヶ月程度で集客効果が確認できます。今から着手すれば、2024年の新年キャンペーン、春キャンペーンの集客効果が期待できます」